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元祖少女小説家の素顔とは
(2007-02-17)
吉屋信子といえばエス小説(少女同士の恋愛)の元祖、といった一面しか知らない人はぜひこの本を読んでみて下さい。上下巻ともかなりのボリュームですが いつのまにかひとりの夢見がちで理想家肌の少女が小説を書き始め、様々な人と出会い、別れ、売れっ子小説家へと成長していく姿に引き込まれていくはずです。 明治は戦争もあり男尊女卑の激しかった暗い時代というイメージがあるけど、それでも信子や周りの女性たちは地に足つけて頑張って生きていたことがよくわかる。 今よりも明治女のほうが志の高さや強さは上回っている気がします。また、信子と恋人の女性たちが交わした恋文も必読。 最初の恋人がだんだん常軌を逸してくる様は嫌な感じですが哀れを誘うし、生涯の伴侶となった門馬千代との手紙には男女の恋愛にもないような 思いやりと切実さにあふれています。さすがおせいさんの書く評伝にハズレはありませんね!