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カスタマーレビュー ![]()
大人の粋の教科書!
(2004-10-24)
普段なら、すすんでは見ないではあろう邦画定番シリーズなのですが、
友人の強い薦めで観たら、これが本当に大当たりでした。
このシリーズはご存知のように多作で、とてもすべては観きれれない
程ですが、すべてがこのクオリティーにあるなら、全部見たい!と本気
で思っています。
浅丘ルリ子演ずるリリー(売れないクラブ歌手)が、営業先の沖縄で倒れ、
そこに寅さんが、お見舞いに行って助けるという当然ベタなストーリー。
笑いあり、ホロっとさせる場面あり、台詞よし、役者よし。
リリーと寅次郎の微妙な想いのすれ違いの描き方が本当に心に染みます。
そこにはユーモア、大人の粋、下町の人情、古き良き昭和の日本のすべて
がそこにあります。そして寅さんの台詞のリズムは、大変心地が良い伝統
芸能のようです。
特にバス停でのラストシーンの、リリーと寅次郎の台詞は最高にシビレま
した。フランス映画ばりの格好の良さがそこにはあります。
実は今は無き祖父が、このシリーズが大好きで、正月になると、
いつも劇場に行っていたのを思い出しました。今初めてその理由がわかった
気がしました。
『おまえさんも、いよいよ、本物の良さってもんが、わかる年齢に
なったんだなぁ・・・』と寅さんが、優しい顔で語りかけてくれた気
がしました。そんな優しくて、少し切ない、大好きな大人の映画です。
全ての人に、強くお奨めできる大傑作です。