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Updated:2002/01/14
Released:2001/01/04
Misia『THE TOUR OF MISIA 1999-2000』のツアー最終日となる1月30日、横浜アリーナへ行ってきた。9号に「ライブに行かなくても十分すぎるほど満足感を得られる」と書いたものの、2000年元旦発売のアルバム『LOVE IS THE MESSAGE』の最後に入っているライブ収録曲「LOVIN' YOU」を聴いたら無性に生のライブが見たくなってしまった。 始まる前から私の心臓の鼓動は高まるばかり。何をそんなに高ぶる必要があるのだろう、と自問自答しながら開演時刻を待つ。予定時刻を30分弱過ぎたあたりで、ハイトーンのイントロで「K.I.T」が始まった。いきなり鳥肌が立つ。なじみ深い1stアルバムのメドレーで観客を魅了する。息つく間もないダンスビートがアリーナを興奮の渦につつみ込む。 ステージが始まって度肝を抜かれたのは、CDとまったく変わることのないボーカルのクオリティだ。CDで聴き込んだ声や歌が寸分違わずステージで再現されている。ライブではボロが出てくるものだが、彼女の声はCDに吹き込まれた時点でかなり磨き抜かれ、完成されていたのだということが確認できた。 中間部でやや長めのMCコーナー。彼女のステージでのしゃべり声はふだんのラジオ(※1)とは違い、トーンが高いのはテンションの高さを証明するものだが、このあたりでようやく落ち着いたようで、ほっとする瞬間だった。そして曲は2ndアルバム中心になっていく。 いつの間にか私の大好きな「Never gonna cry!」で本編は幕を閉じる。「BELIEVE」「陽のあたる場所」「つつみ込むように…」のシングル3連発のアンコールに客席は大盛り上がり。ダブルアンコールもあり、横浜アリーナに来たファンは大満足だったにちがいない。 私は9号の最後に「(Misiaのアルバムは)今後の執筆・編集活動に大きな影響を及ぼすだろう」と書いた。そう書いたことはすっかり忘れていたのだが、このライブを見て当時受けたショックと同じ、いや、それ以上のショックを受けてしまった。 私はミュージシャンをやっていたせいか、歌詞(言葉)は最後のほうに入ってくる。歌詞が日本語であろうと、声の響きやグルーブ感を先に感じる。いっぽうで今の私は何かを表現するために文字(言葉)を選んでいる。 冷静な観察力をなくしたわけではない。彼女の身体の動きから見て、本質的には8ビートの人だということを確認できたし、客層が必ずしも洋楽16ビートを求めているわけでもないこともわかった。徐々に歌謡曲に寄っている曲調に個人的には不満を持ちつつも、彼女のライブの歌声はアルバム以上に完璧で、その凄さが次第に私から批評精神を奪っていくのだ。 このツアーのテーマは「LOVE IS THE MESSAGE」だ。私には歌詞のなかの「LOVE」はよくわからないが、彼女の持つ声の響き、その豊かさ、美しさはまちがいなく彼女の内面から発せられたものであると感じている。あんなに広い会場なのに、1対1でいる錯覚を覚えるほどストレートに彼女の「VOICE」によるメッセージは私には伝わった、とここで高らかに言っておきたい。Misiaが好きでライブ未経験の人は次回はぜひとも見ておくことをおすすめする。
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