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牧野アンナプロデュース公演『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』初日会見レポート


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振付師の牧野アンナさんがAKB48劇場でプロデュースする公演『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』の初日を迎える前に行われた関係者向けゲネプロ(通しリハーサル)の最後に行われたマスコミ向け会見の様子をお届けします。(2018年4月17日 東京都千代田区 AKB48劇場)

出演メンバーは村山彩希、込山榛香、横山結衣、久保怜音、佐藤栞、山邊歩夢、武藤小麟、田北香世子、吉川七瀬、行天優莉奈、下口ひなな、湯本亜美、山根涼羽、佐藤妃星、西川怜、達家真姫宝の16名です。

ゲネプロ公演の取材写真と合わせてお届けします。かなり長いので時間のあるときにゆっくりとご覧ください。

集合写真
写真後列左から山根涼羽、武藤小麟、西川怜、山邊歩夢、行天優莉奈、田北香世子、達家真姫宝、下口ひなな
前列左から吉川七瀬、佐藤妃星、久保怜音、込山榛香、牧野アンナ、村山彩希、横山由依、湯本亜美、佐藤栞

【目次】(一度全部読み込まないと機能しない場合があります)

  1. セットリスト
  2. プロデュース公演を引き受けた経緯とテーマ
  3. メンバーたちはどう変わっていったか
  4. メンバーへの目標設定は?
  5. 牧野アンナ「込山はAKB史上初、私にケンカを売ってきた」
  6. 村山彩希「自分、生ぬるかったなって」
  7. チーム8メンバーが思っていること
  8. 牧野アンナ「今の世代の子はいい子だけど可もなく不可もなく」
  9. セットリストの狙い

セットリスト

M01 恋愛総選挙
M02 僕だけのValue
M03 キスまでカウントダウン
M04 12月のカンガルー
M05 ホライズン
―― 自己紹介MC ――
M06 ナットウエンジェル(込山榛香、武藤小麟、行天優莉奈)
M07 推定マーマレード(吉川七瀬、佐藤妃星、西川怜、達家真姫宝)
M08 制服レジスタンス(佐藤栞、山根涼羽、湯本亜美)
M09 Green Flash(村山彩希、横山結衣)
M10 いつか見た海の底(久保怜音、山邊歩夢、下口ひなな、田北香世子)
―― MC ――
M11 これからWonderland
M12 Get you!
M13 ピノキオ軍
―― MC ――
M14 僕らの風

―― アンコール ――
E1 未来とは?
E2 次のSeason
―― ひとこと ――
E3 旅立ちのとき

プロデュース公演を引き受けた経緯とテーマ

牧野アンナ「今回、プロデュース公演のお話をいただいて、最初は大変そうだったのでお断りしたんですが、たぶん、私がプロデュースするということは、セットリストを決めてメンバーを決めればそれで済むという話ではないと思うので、ファンの方からはすごく仕上がった公演、気合の入った公演を求められると思ったので、そこまでのモチベーションを自分が果たして持てるのかどうかということがちょっと見えなかったので躊躇していたんですが、引き受けてメンバーと会って最初にメンバーにいろいろ話をして、パフォーマンスを見たときに、頭を抱えました。

もうちょっと楽にいけると思って引き受けてみたんですが、これは本気でいかないとダメだと。私も口だけじゃなくて、心も体も頭も全力で彼女たちに向かっていかなければ自分自身が納得できる公演が作れないと思ったのと、やる以上は、ただ全力でパフォーマンスをするだけじゃなく、AKB48に影響を与えられるような公演にしたい、そしてファンの人たちがとにかく胸震わす一生忘れられないような、記憶に残る公演にしたいと、そして彼女たちが誇りに思える、そしてこれをきっかけに変わっていく、そんな道筋を作っていけるような公演にしたいと思いました。

なので、タイトルも、まずは私について来いということで、『ヤバイよ!ついて来れんのか?!』っていう、私から彼女たちにケンカを売りました。

今度は、私の地獄の特訓を受けた彼女たちがステージでお客様に向かって『ヤバイよ!ついて来いよ!』っていう気持ちで250人全員気持ちが総立ちにさせるような、そんな公演にしていきたい。そして初日がピークではなく、ここから先、ずっと彼女たちがこの公演をやるたびに、さらにパワーアップしていくようなそんな公演にしていくということをテーマに掲げて挑みました」

公演の説明をする牧野アンナ先生

メンバーたちはどう変わっていったか

――メンバーをどうやって決めたのか、立ち位置はどのように決めたのか、という点と、Twitterで朝にメンバーたちが変わったとおっしゃってましたが、具体的にどのように変わってきたのでしょうか。

牧野アンナ「メンバーに関しては正直、今、どんな子たちがどんな状態でいるかというのを全く把握していない状態だったので、スケジュール的にまず初日に出られるメンバーというところもありましたし、変われる可能性を持っている子たち、ということも含めてリストアップしていただいて、その子たちが出ている公演を見て、その中から選ばせていただきました。

立ち位置に関しては、最初公演を見たなかでだいたいこういう感じかなっていうのをざっくり決めて、あとはレッスンの中でもちょっとずつ位置が変わったというのはありました」

牧野アンナ「昨日の夜までは、1回『私、帰る。リハーサルをもうする必要もない、こんなひどいの』って言って出ていって、そこからリハが始まるのに合わせて戻ったんですけども、結局彼女たちは当初、私が怖くてやってる、私のOKをもらうためにやっている。なので私が怖ければやるし、私が笑っていれば『大丈夫なのかな?』って安心するし、でもそれだと、この公演は私が見てる初日はたぶん大丈夫なんですけど、そこから先、やっぱり緩んできちゃうので、彼女たち自身が目標を持って『ここに行きたいんだ!』って強い思いを持たなきゃいけないし、その前にミーティングさせてたときも、みんないい子ちゃんみたいに同じようなことしか言わない。

『頑張ります』みたいな。それじゃあやっぱり無理だなと思ったので、彼女たちが本音で、先輩後輩関係なく、自分の思いをぶつけ合う、で、自分たちでみんなで『ここに行く』っていうような結束力っていうのが必要だと思ったので、リハーサルが終わったあとに、話し合いをしました。

そこで、とにかく『吐き出せ! 自分の思いを。お前たちには何の思いもないのか!』『なんにもないから出てこないのか』っていうのを煽りまくって、私自身がリハーサルを見たなかで、現時点で本気を感じるのは村山(彩希)だけだと昨日は言いました。

村山彩希を指で差し示す牧野アンナ
「村山だけ」と村山彩希を指で差し示す牧野アンナ氏

なので、村山に、『責任を持ってみんなを引っ張って、私がいなくなっても、緩んだりしたらあなたが気づいてみんなを引っ張らなきゃいけないんだ』という、彼女にそういう責任を与えて、彼女にお願いしました。

で、村山を中心にみんなで話し合いをしてました。

それぞれいろいろな本音がそこで飛び出て、今朝来てみたら、もう、自分たちでリハーサルも進めて、全然意識も変わっていたし、緊張感も違っていましたし、なんなら私がちょっとひとこと言うと、『ちょっとうるさい』みたいな顔をするぐらい(メンバー否定)、それぐらい自分たちでこうしたい、こうしていくんだという気持ちが伝わってきたので、その時点で大丈夫かなと感じました」

メンバーへの目標設定は?

――レッスン期間はどれぐらいだったのかという点と、SKEだったらAKBを超えようっていう目標を与えたと思うんですけど、今回参加したメンバーにはどのように目標を見つけて授けたのかを聞かせてください。

牧野アンナ「レッスン期間は実質振り入れをして、仕上げまでが1週間あったかなっという感じです。で、それぞれ抜けたりとかあったので、1週間あるかないかだったと思います。

彼女たちに対しては、とにかくまず、『本気になるということを知りなさい』と。本気になって一生懸命やった積み重ねの先に本当に楽しいという達成感が待っているので、たぶん一番は自分自身を超えるってこと。彼女たちはいろんな悩みを抱えたりとか、どう頑張っていいかわからないともがいている子たちも多かったので、自分が自分をあきらめてしまっているように私の目には映りました。

なので、もう1回自分を信じて、自分はもっとできるんだ、もうこれ以上無理だって思う自分を超えていく、日々そうやって超えていくっていうことをテーマに掲げました」

牧野アンナ「込山はAKB史上初、私にケンカを売ってきた」

――アンナ先生の話を受けてメンバーから感想をどなたか聞かせてください。

達家真姫宝「私、人生でそんなに怒られてきたことがないから、アンナ先生が怒ってくれて逆にうれしいです、今は。けどもういいけど(メンバー笑い)。成長できたなって思います」
村山彩希「先生といちばんぶつかりあったのはこみです」
込山榛香「はい」
牧野アンナ「私にケンカ売ってきた」
込山榛香「アーー!」(メンバー笑い)

会見写真
アンナ先生に暴露されて爆笑するメンバーたち

込山榛香「本当に最初、先生が言ってたとおりに、みんなで先生に怒られないためにやってるっていう雰囲気が私はすごくイヤで、先生のためにステージをするんじゃないし、先生のために練習してるんじゃないのに、なんでこんなに先生の顔色をうかがわなきゃいけないんだって思ってたんですけど、でも先生のTwitterの思いを見たり、先生と1対1でお話しをさせていただいたときに、ファンの方に届けるために私たちの足りないところとか、気づいていないところをこんなにぶつかってくれてるんだと思ったので、本当にこの公演に対する思いが、先生とぶつかったおかげで180度変わりました」

牧野アンナ「もっと失礼なことをした」
込山榛香「これ本当、見出しになったら困るので」
村山彩希「笑い話にできて良かったよね」
込山榛香「そのときは本当にもう、アイドルも向いてないし、こんなんじゃ、って思って、常に頭が痛かったんですよ。最初すごいヘラヘラしてたんですよ」
牧野アンナ「スケジュールで最初全体レッスンに出て来れなくて、それで初めてのレッスンが『ナットウエンジェル』だったんですけど、何言ってもヘラヘラ笑ってるなぁと思って、『ちょっと本気でやって』って言って、そしたら中途半端だったので途中で止めて『なんだ、それ本気なのかよ』みたいなケンカを売り出したら、彼女がすごい顔色が変わって(睨むしぐさ)」(メンバー笑い)
込山榛香「本当に反省しております」(メンバー笑い)

アンナ先生に最敬礼をする込山榛香
アンナ先生に最敬礼をする込山榛香

牧野アンナ「AKB史上私にケンカ売ってきたの初です。『このやろう』と思って、スタッフのみなさんに『ちょっと1回二人きりにしてください』って言って話し合いをしたんですけど、それでもそのときはまだ全然彼女は納得してなくて、『まあやります』みたいな状態だったので、その瞬間外すことも考えたんですけど、こてんぱんにやってやろうと思って、チームキャプテンも今度やるということで、『この状態で送り出したらとんでもないことになる』と思ったので、そうしたら自分から急に反省して謝ってきたんですけど、絶対ウソだと思ってて、『そんな言葉全然信用できない。今度徹底的にやってやるからそのときにちょっとでもふてくされた顔をしたらすぐに外してやる』って言ったら『やります』って返ってきて。

その次のレッスンに来たときに、それこそ注意するところがないぐらい振り切ってきたんですよ。なので、彼女の腹のくくり方というか、覚悟の持ち方というのは、なるほどな、チームキャプテンというものを背負っているのかなっていうのは感じました」

込山榛香「この年になって親以外でこんなにぶつかってきてくださる方が初めてだったし、AKBって振り付けを揃えるとかいうよりも、個性を出して自分の魅力をどれだけファンの方に伝えるかっていう風に私は思っていたので、そんなにパフォーマンスのことで怒られたというのに驚いて最初納得できなかったんですけど、アンナ先生のおかげで自分のダメなところとか、気づかなかったことを全部気づかせてくれて、本当にキャプテン修行になったなって心から思うので、本当にありがとうございました」

「ナットウエンジェル」を歌う込山榛香
「ナットウエンジェル」を歌う込山榛香

村山彩希「自分、生ぬるかったなって」

――村山さんは自分自身でも研究生の公演もプロデュースしましたし、劇場に一番出ているので、ほぼ劇場について知り尽くしてた中で、アンナ先生に指導を受けて新たに見つけたことはありますか?

村山彩希「私ずっと劇場公演に立ち続けて、最近すごく伸び悩んでたんです。そのときにアンナ先生のプロデュース公演に選んでいただいて、私もAKB48に入ってから怒られることがなくて、甘やかされてきた人間なので、普通じゃないことを普通に感じてしまって、自分、生ぬるかったなって反省して。

今年から新体制になってキャプテンになるんですけど、みんなの中でなんとなく引っ張っていけたらいいかなって、悪目立ちせずに、みんなといい子ちゃんじゃないですけど演じてなんとなくキャプテンがいるな、まとめられたらいいなと思ってたんですけど、アンナさんに今回この公演のキャプテンをこみと私で任されたときに、キャプテンとしてあるべき姿というのをいろいろ教えていただきました。

昨日の話し合いでも、私はアンナさんに思いを伝えるんじゃなくて、『あなたはみんなに自分の気持ちを伝えないと何も伝わらない』って言われて、私はまだ殻が破れてなかったんですけど、昨日ちょっと殻を破ることができたので、今後アンナさんが見に来ても見に来れなくても、私が引っ張っていけるようになりたいなと、ちょっと自信が持てるように、堂々とできるようになりました」

村山彩希
村山彩希(むらやま・ゆいり)

――久保怜音さん、西川怜さんは若いのに動揺している様子はいつもなかったんですけど、アンナ先生のレッスンで追い詰められたり動揺したりはあったんですか?

久保怜音「『12月のカンガルー』って曲で、私、笑うことしかできなくて、それをアンナ先生に『笑顔しかできない』って、みんなの前で一人で結構踊ったんですよ。いつもはあんまり前に出ないタイプですし、嫌だなと思ったんですけど、それをやったことによって、『こんな表情が自分にもできるんだな』と感じました」

西川怜「こてんぱんに言われて、すごい悔しくて、絶対見返そうって思って(涙目)、頑張りました」

西川怜
西川怜

チーム8メンバーが思っていること

――チーム8のメンバーは今回本格的にアンナ先生の指導を受けて今はどう思っていますか?

横山結衣「チーム8は基本的にファンの方からもパフォーマンスがいいって言われてきたんですけども、レッスンを受けて全然そんなことないなってあらためて思ったし、やっぱり先輩と一緒に公演に出るということがまだないチームだったので、この公演でたくさん学んで吸収できたと思うので、学んだことを29日にエイトのコンサートがあるので、それをみんなに届けられるようにできたらいいなと思いました」

佐藤栞「チーム8は今年5年目に入ったんですけど、辞めていくメンバーも多く、新メンバーがたくさん増えてきて、パフォーマンス面だったりいろいろな面で最初からいる子たちと意識の違いがあってどんどん勢いが落ちてきているなと最近思っていたので、こういう機会にA、K、B、4と兼任が決まったりとか、チーム公演に選んでいただいたりして、本当にこれが変わるきっかけになれるなって思ったし、ちょっと落ちてきている8を立て直していかなきゃいけないなって強く思ったので、ここで学んだことをここにいる8メンバーがチーム8に持ち帰って本当に新メンバーを引き上げるような気持ちで、ずっといるメンバーのたるんだ気持ちをまた引き締めるような気持ちで頑張っていけたらいいなと思います」

吉川七瀬
吉川七瀬

行天優莉奈「チーム8に入ったときに合宿でアンナ先生のレッスンを受けさせていただいてて、そのときも私、こてんぱんにアンナ先生に言われて、それで4年、その中で自分でも頑張ってきたって思ってたけど、この何年かぶりのアンナ先生の公演に出させてもらって、またレッスンを受けるようになったら、頑張ってた『つもり』だったんだなってあらためて思いました。

『他人から頑張ってるって思ってもらえなかったらそれは頑張ってない』ってアンナ先生に言われたし、短い期間だったけど、自分の中で意識も変わったし、自分であきらめたところもあったから、そういうところがダメなんだなってあらためて見直すこともできたし、8の中でも私19歳なんですけど、入ったそきはそうではなかったけど卒業していって自分がお姉ちゃんメンバーになって、8のメンバー内での自分から発言することもないし、思ってても言えなかったり、同じメンバー同士でも言えなかったりしてたんで、でも、いい子ちゃんじゃダメなんだってアンナ先生が言ってくださったから、新しい子が入ってきてダメなところはダメって、同じ同期のメンバーでも違うところは違うってちゃんと言わなきゃいけないなと思ったので、これからコンサートのリハが始まるので、そういうところから自分でも殻を破っていってみなさんの前に立つときには、『あ、ちょっと変わったんじゃないかな』って私だけじゃなくてほかの新メンバーにも思ってもらえるような人になりたいなって、あらためて思いました」

吉川七瀬「私は、最初のチーム8の合宿のときに、選抜に選ばれてそこでちょっと自分に自信がついたんですけど、アンナさん公演のいちばん初めのレッスンのときに外されてしまって悔しくて、そこで自分がなんでダメなのか気がついたし、ファンの方からも言われないような自分の悩みをアンナ先生はレッスン私に言ってくださって本当にすごいなって思ったし、見抜かれたなって思って。そこで自分の足りないことが見つかったので、今回のレッスンで、こうなろうって気持ちになりました」

牧野アンナ「今の世代の子はいい子だけど可もなく不可もなく」

――AKB48の『ヘビーローテーション』の振り付けをしたころのメンバーと比べて、今の世代のメンバーに光るものは感じましたか?

牧野アンナ「初期のメンバーに関しては、振り入れはしてるんですけど、指導ってことでいうと、ほとんどしてないです。なので、深く関わる機会がなくて、あまり彼女たちについて多くは語れないですけども、ただ、初期のメンバーはいろいろ個性が強くて難しい部分もあったんですが、主張がみんなあったというか、『自分はこうしていきたい』という意志が、それが良いか悪いかは別として、強くありました。

今、彼女たちに限らず、新しい世代の子たちに振り入れをしていると、みんな本当にすごくいい子でやりやすいんです。でも、言ったら可もなく不可もなくっていう。すごく突き抜けて頑張るわけでもないけど、手を抜くわけでもない。

だから誰がどんな子なのかっていう色が見えないって感じてました。

それが、今回彼女たちも最初はそういうところにあったので、でもそれが本人たちが頑張り出すと、『あ、この子はすごい表現力がある』『ふだん大人しいけど、でも爆発力があるな』『この子はダンスがすごいな』とか、性格的なところでどんどん個性が見えてくるし、なおかつ彼女たちが自分たちでぶつかり合い始めると、しゃべって想いを伝えていくうちに、どんどんリーダーシップを取る子も出てきたり、もっともっと彼女たちの色も個性も見えてくるはずなので、彼女たちが間違ったり失敗したり人に嫌われてもいいっていう、自分をさらけ出す勇気を持たないと、前のメンバーは超えられないなという風には思いました。

なので、今、彼女たちは、昨日の話し合いでスタートラインには立てたと思うので、ここから嫌われても思ったことは大切なことは言おう、自分の想いをさらけ出そう、自分が何を考えているのか何を思っているのかをちゃんと伝えよう、自分がどうだっていうところを主張しはじめたら、また彼女たちのパフォーマンスは変わってくるのかなという風には思いました」

「12月のカンガルー」(センターは横山結衣と佐藤栞)

セットリストの狙い

――セットリストで、『キスまでのカウントダウン』からの『12月のカンガルー』とか、『Get you!』からの『ピノキオ軍』とか、ハードな曲の後にハードな曲をぶつけてくるっていうのを見受けられたんですけど、それに対する狙いはどんなところでしょう

牧野アンナ「ただ暴れるだけの公演にはしたくないと思っていて、やっぱりAKBの良さ、かわいくて明るくて楽しくて、っていうものも見せたいけども、でも彼女たちが殻を破って突き抜けるというところも見せたい。で、前半部分で言うと、『キスまでのカウントダウン』は、王道を見せていこうと。

『12月のカンガルー』からの『ホライズン』に関しては、ちょっと見てても私、鬼だったかなって思ったんですけど、『12月のカンガルー』でここで終わってもいいだろうって疲れ方をしてるところからの『ホライズン』なので、でもそこで彼女たちのテンションがぐっと上がるというか、そこで彼女たちも頑張りがひとつ伝わるというか、追い込まれたときに出る彼女たちのパワーみたいなものはあると思うんですけど、それが見せたかったんです。

ユニット明けの3曲に関しては、彼女たちが表現力のある子たちなんだと奥深さも見せたくて。

「これからWonderland」
「これからWonderland」(西川怜、山邊歩夢、久保怜音)

『これからWonderland』はとにかくセクシーでゴージャスな世界観を、『Get you!』では、かっこよくはっちゃけてロックな世界。で、『ピノキオ軍』でクレイジーになる。

3つ同じようなダンスナンバーでも全然違う顔を3つ見せるというのをテーマに掲げて彼女たちに全部の方向に振り切れということは言いました」

――『Green Flash』の難しい振り付けはどういう意図であの曲を表現しようとお考えになったのでしょう。

牧野アンナ「『Green Flash』ってAKB48シングルの表題曲なんですけど、これを私が振り付けしたときにお願いされたのが、振り入れの時間のことも考慮して『なるべくフォーメーションの移動とポーズで見せてほしい』だったんです。

私、自分の中でこの曲を見るのがずっと嫌で、『この曲はこういう曲じゃなくて、もっとこういう曲にしたかったな』っていう思いをずっと引きずっていたので、今回表題曲のなかで唯一入れたのは、それを自分がやりたいように作りたいと。

「Green Flash」
「Green Flash」(横山結衣、村山彩希)

もっとドラマチックに感情を爆発させるところと、静と動を見せたいと思って、今回のメンバーの中で最初、村山を見たときに『あ、Green Flashできる!』って思って、この曲を入れようと思い、また、横山(結衣)のスケジュールで出ることができることがわかってから2人でやらせようと思い、彼女たちにも結構、感情が爆発して振りに乗るっていう、結構高度なことを求め、ただ上手に振りを踊るんじゃなくて、そこに溢れてくる想いが振りになるっていうところをテーマに掲げて宿題に出しました」

――うまくできましたか?

横山結衣「え? どうでしたか?」
牧野アンナ「最高だった」

――最後に初日公演に向けてひとこと。

村山彩希「今、ゲネでとりあえずみんなで出せる力を出そうという感じでやったんですけど、もっともっとできると思うんです。で、昨日の時点で衣装を着てリハーサルをやったときに、円陣をしたり、やっぱり体力がもたない部分もあるんですけど、そこはメンバー同士で声をかけあいながら、なんとかアドリナリンを出してメンバーで助け合ってこの公演が終わってみんなぶっ倒れるぐらい、初日はそんな感じでいきたいと思ってます。

これから先が長いと思うので、いろいろ課題はあると思うんですけど、今日はとりあえず今持ってるものを全部出しきることが目標です。

絶対に大成功させます」

今後の彼女たちの変化にご注目ください。(撮影・取材 岡田)

AKB48

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