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田中れいな、ブレイクの巻

written by 上木憲文

  Last Updated: 2004/01/26
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何かと話題の多かった第54回NHK紅白歌合戦ですが、次回、つまり第55回(2004年12月)のために、2004年1月時点での状況を整理しておこうと思います。

ZONEのNHK的評価

2年前に「2月は高橋愛に注目」、というコラムを書きましたが、その中の手法を今回ZONEが使ったわけです。

TAKAYOのラストステージという特殊要因は別にしても、基本的にNHKはモー娘。よりもZONEがお好き、という構図に変化はないようです。TAKAYOの代わりにTOMOKAが加入するので、ZONEの紅白出場は今年も○でしょう。

CDのセールス枚数ではモー娘。に分があるのに、異常と思えるほどZONEの評価が高い理由は、なぜなのでしょうか? 一つだけ思い当たることがあります。

NHKホールでの取材で何度か生ZONEを間近で見ていますが、番組終了後、ZONEがステージ脇の出口に一列に並んで先輩歌手に挨拶している姿には、チョットとした感動を覚えます。それは、大声でしゃべりながら楽屋に向かう13人のグループとは対照的で、「質の違い」とはこういうことなのか、と考えさせられます。

田中れいなの人気は抜群

コラム「小川麻琴に春が来た」で使用した、アクセス数の変化によって人気の消長を探る手法は、世間の認識よりも早すぎるという問題はあるにしても、かなり有力と思われます。

2004年1月時点での注目は、田中れいなです。私の周辺に田中れいなファンは見当たりませんし、街中でも田中れいなの名前は耳にしませんが、「あぁ!」のセールス枚数からは想像もできないくらい、コラム「田中れいなと二人の先輩」へのアクセスが多い、という現実があります。

ですから、ある日突然、世の中、田中れいなファンだらけになっていた、ということになってもなんら不思議はないのです……ここだけの話ですが。

12月末に亀井絵里のコラムを公開して6期生全体の人気を探れるようになりましたが、予想以上に6期生人気は高いようで、3人とも十分商売になりそうです。

とりわけ田中れいなは、いつブレイクしてもおかしくない、といえます。

第54回NHK紅白の盲点

紅組のトップが人材難、という珍しい現象がありましたが、気づかれましたか。

基本的にトップは「旬」であることが大前提のはずで、2002年は藤本美貴、2001年は松浦亜弥、2000年はWhiteberry、99年はモー娘。、98年、97年はSPEEDという流れから考えれば、2003年のBoAに必然性はありません。

NHK的発想をすれば、上り調子で「旬」の中学生が欲しいはずなので、ここが一番の狙い目です。

平均年齢が中学生世代のユニット、例えば、「ZYX」、「あぁ!」、「SweetS」クラスならば、シングルで5万枚も出せば、紅白出場は○でしょう。物事には、勢いとか弾みがありますので、決して不可能な数字とは思えません。

第54回は、意外と中学生が目立たない、近年では珍しい紅白歌合戦でした。

大きなお世話ですが……

案外気づかれていないようですが、松浦亜弥のセールスが落ち込んでいます。2003年3月発売の「ね~え?」あたりから気になっていたのですが、予想していた数字よりも2割くらい少ない状況が続いています。2004年1月発売のアルバム「×3」(トリプル)は空振りに近く、1年前の「T・W・O」の半分出れば、上出来でしょう。

明らかに、ファンの流出が認められますが、個人的には「カントリー娘。に松浦亜弥」説の信奉者ですから、現実味を帯びてきたと思っています。

「Berryz工房」に無理矢理押し込まれた、という印象をもっている菅谷梨沙子ですが、ステージ上で凍りつくのだけは避けてほしいものです。

1月14日に行われた中野サンプラザでの「Berryz工房」記者発表会でも凍りついていましたが、こんなシーンを見るのは2回目です。

前回は、2003年11月8日、渋谷のオーチャードホールで行われた、映画『ほたるの星』上映後のティーチインの席上でした。このときは、出演者としての重責があったので、小3ではかわいそうな気もしましたが、今回は8人の中の最年少者ですから、負担になったとは思えません。

それに、小3の女の子に気の利いた答えを求めているわけではないのですから、もっと気楽に臨んでほしいですし、せめて会話になる努力をしてほしいと思います。

こんな状態では、恐ろしくて司会者は菅谷梨沙子に話を振れませんし、菅谷梨沙子のお守り役、夏焼雅もフォローするのが大変みたいです。

後藤真希の「I HAVE NEVER SEEN」

後藤真希の「オリビアを聴きながら」には驚きましたが、個人的には後藤真希といえば、「I HAVE NEVER SEEN」ですから(「スクランブルエッグ」第11号参照)、今年は、安室奈美恵とのデュエットを期待しています。

とはいえ、世の中恐ろしいもので、歌手別視聴率などというものが出回っていて、その数字を見る限り、後藤真希にはレッドカードが出そうです。

で、その1枠を他のハロプロメンバーが虎視眈々と狙っているわけです。安倍なつみしかり、辻・加護の新ユニットしかり、メロン記念日しかり、キッズユニットの「ZYX」、「あぁ!」、「Berryz工房」しかりなのですが、1枠と考えるから無理があるのであって、2枠と考えればファン的には楽しくなります。

それにしても、本番(12月31日)よりも下馬評に関心が集まり過ぎで、11月下旬の出場者発表で今年の紅白は終了、という空気が視聴率低下の一因と個人的には思っています。

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