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大っきい子がいますね、須藤茉麻さん

written by スクエアダンス

  Last Updated: 2004/06/06
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2004年5月28日放送のNHK『ポップジャム』に、『SweetS』と『Berryz工房』のライバルユニットが出演しました。

『SweetS』は、新曲の「Grow into shinin' stars」(2004年6月16日発売)を披露。今回も吉村綾花と竹輪春奈の2トップですが、結構イメチェンが激しくて驚きました。小6組の3人が中学生になって、全員が黒髪に変わっていますし、曲調も以前のダンスユニットばりばりのイメージは影をひそめて、まあるいPOPS調で、これは大塚愛のヒットの影響でしょうか? 以前からのSweetSファンの評価は「微妙」にダウンしたかもしれませんが、ハロプロ・ファンがこんなSweetSを見ると、浮気をしてしまいそうで、正直恐いです。

そして、この番組初出演の『Berryz工房』は、3rdシングル「ピリリと行こう!」(2004年5月26日発売)でブレイクレーダーNEOにチャレンジです。この曲は、沖縄の音階を子どもユニットに取り入れたという意味で、とてもアイデアが斬新的ですね。SweetSのあとなのに、ベリーズのメンバー達のダンス(振付け)のレベルが高くて、予想以上の出来栄えでした。

NHKホールで踊るのは3回目の須藤茉麻

今回の「ピリリと行こう!」が良かった理由は、もちろん各メンバーのダンス能力がアップしてきて、Berryz工房が「この曲を実演できるレベルのユニット」に成長したからでしょう。

でもそれだけではないと思いますよ。「ポップジャム」は公開録画とはいえ、3,000人(満員)のNHKホールで行われるライブ番組ですから、新人さんにとっては緊張とも戦わなければいけないのです。ところが、ハロプロ・キッズのメンバーは、新春と夏のHello!Projectコンサートで、もっと大きなアリーナクラスの会場で歌ったり踊ったり平気でやっているところが「普通のこども」とは大きく違う点です。

今回『SweetS』はNHKホールが初めてでしたが、なんと『Berryz工房』の夏焼雅・須藤茉麻・石村舞波の3人は3回目のNHKホールになります。うち2回は「ポップジャム」で、残る1回は昨年(2003年)大みそかの「紅白歌合戦=松浦亜弥のバックダンサー」ですから、そこは格が違う(!?)小学6年生といえるでしょう。(一部で紅白に2回出ているという説がありますが、未確認ですのでわかれば情報ください)

つまり「ポップジャム」という番組は、キッズメンバーにとって日頃のコンサートの延長上の感覚でやれるので、スタジオ収録の音楽番組よりも緊張しない=表情が生き生きして歌える、おいしい番組なのです。この収録日は、安倍なつみさん(バックダンサーがココナッツ娘。とカントリー娘。)と中澤裕子さんとも一緒でしたから、気分的に歌いやすかったはずです。

あの3人のファンには朗報です

ところで、これはBerryz工房(キッズ)のファンの人しかわからないかもしれませんが、今回の「ピリリと行こう!」は、日頃目立たない3人……そうですそうです、あの徳永千奈美・須藤茉麻・石村舞波の小6組の3人ですよ……が結構目立っていた気がしませんでしたか? 徳永の自慢の笑顔や、須藤のダイナミックなジェスチャーや、石村のちょこまかした動きを、見れる時間が普段より多いですよね。

Berryz工房は8人組のユニットです。「8=4+4」ですから、あえて主力の4人を「1stグループ」と名づけると、当然(本当は不思議なのかもしれませんが、Berryz工房ファンの世界では常識的に)菅谷梨沙子、嗣永桃子、夏焼雅、熊井友理奈の4人が「1stグループ」です。同様に、清水佐紀、須藤茉麻、石村舞波、徳永千奈美の4人を「2ndグループ」と名づけるとしましょう。

デビューシングル「あなたなしでは生きてゆけない」も、2ndシングル「ファイティングポーズはダテじゃない!」も、基本的には、「1stグループ」の4人が代わるがわるソロを歌ってきました。ところが、この「ピリリと行こう!」は、出だしから清水キャプテンが歌いますよね、そのあとも→夏焼→須藤→徳永→嗣永→熊井→菅谷→石村の順番にソロパートを歌います。そして次は「清水&菅谷」→「夏焼&須藤」→「嗣永&徳永」→「熊井&石村」が2人ずつペアで掛け合いしながら歌っていくパターンです。

つまり今回の曲は、ソロパートの割り振りに関して言うと「1stグループ」「2ndグループ」の区別がなく、8人がみな平等なのです。ジャケット写真の扱い、前列・後列の配置、トークの立ち位置などは従来の「1stグループ」「2ndグループ」を依然守っていますから、『気が付きにくい重要ポイント』と言えるのではないでしょうか?

というわけで、須藤茉麻ちゃんにとっては、やっと歌の中でじっくり自分をアピールできるチャンスが訪れたわけです。デビュー時点では体調を崩してレッスンにフルに参加できなかった「苦い想い出」があるだけに、今回は「やっと春がきた」感覚でしょう。

大っきい子が大きく歌えた瞬間

須藤茉麻ちゃんは前々から「体が大きい子」で覚えやすいですよね。そして人いちばい緊張しやすいタイプらしく、笑顔がなくなってしまいがちです。

でも見た目と違って、とても運動神経がいいのです。一例を挙げると、

(1)「ハロー!プロジェクト スポーツフェスティバル2003」の大阪ドーム(2003年11月16日)の60m走で、あの快速・村上愛をかわして「キッズ優勝」し、MIPを獲得しました。

(2)2004年4月28日のニッポン放送「ブロードバンドニッポン」にゲスト出演した、清水佐紀・夏焼雅・菅谷梨沙子が、「運動神経が一番いいのは『須藤茉麻ちゃん』」と話してくれました。

(3)2004年5月30日の「こどもの国」で行われた文化放送「Berryz工房 起立! 礼! 着席!」の公開録音の収録のひとときで、あのバドミントンで有名な徳永千奈美選手の容赦ないスマッシュを、ただひとり打ち返せていました。

インターネット好きのキッズファンならうすうす気づいているかも知れませんが、須藤茉麻ちゃんは実は、ファン自作の応援サイト(ホームページ)がとても多いのです。決してファンが絶対的に多いとはいえないのに、なぜでしょう? きっとイチオシ比率が高いからだと思います。

不器用さと器用さの両面を持っていて、動きがコミカルで、「縁の下の力持ちの『くまさん』」みたいな「Wetlyなきまじめさ」が須藤茉麻の魅力なのではないでしょうか。

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