芸能界志望のお子さんと、親御さんのための「発表会見学」企画。第2回目は、発表会のスタイルと、実際の発表会の様子を詳しくコメントしてみたいと思います。(
第1回から見る)
発表会のスタイル
現在、芸能スクールで開催されている発表会は、大きく次の2つに分類されます。
(1)ソロボーカル主体の発表会
生徒が1人(またはバンド、少人数のユニット)ずつ、ステージで楽曲を披露する形式で、ボーカル主体で教えているスクールに広く採用されています。
この方式は、生徒が1人ずつステージに立つことによって、どのレベルの生徒にも一様にチャンスを与えられて、見学する側にも出場者を平等に評価できるメリットがあります。また、業界関係者を招待しての「オーディション」としても十分に成立するスタイルです。
反面、生徒数が多くなると、それに比例して時間もかかります。単純に、100人の生徒が1曲ずつ歌えば、4分平均で6時間以上の時間を要します。見学するとなれば、1日中ホールの中にカンヅメになる場合もあるわけです。どうしても他の用事があってフルに時間が取れない場合には、主催者と相談して、レベルの高い生徒が集中した時間帯(おおむね、最後の部に集めている場合が多い)に絞って見学するのも手かと思います。
ただ、個人的考えとしては、本気で芸能界を目指そうとするなら「全部観てやるぞ」という気合いを持つことも必要ですので、できるだけ最初から最後まで観るように心がけたいものです。 「スクランブルエッグ」取材記事掲載スクールでは「平尾昌晃ミュージックスクール」「ジャパン・アーチスト・オフィス」「NEXT DNA」「アイズボーカルスクール」などがこの形式を取っています。 |
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| ソロボーカル主体の発表会の一例(平尾昌晃ミュージックスクール、2004.3.24、モデルは井ヶ田亜弥さん) |
(2)ダンスユニット主体の発表会
5人〜10人くらいで構成されたユニットが、ダンス主体のパフォーマンスを披露する形式です。
沖縄アクターズスクールのブーム以降に作られたスクールは、ほとんどがこのスタイルを採用しています。ハロプロ系アイドルや、ダンス・ヒップホップシーンが子供たちに定着したのも手伝ってか、発表会の主流として勢力を伸ばしています。
時間的にもおおよそ2〜3時間でまとまり「コンサート」「ライブ」としての演出が可能なため、有料イベント化しても違和感はなく、スクールにとってメリットの大きいスタイルと言えましょう。
反面、ユニットで目立つことができる生徒、ソロボーカルを取れる生徒は限られてきます。
見学する側からみれば、お目当ての生徒が見つかっても、ユニットの中に埋もれてしまうと、名前、容姿を記憶することは非常に困難です。しかし、ソロを取れる生徒は、エース級である可能性が高いですから、的を絞りやすく、スクールのレベル、勢いを効率よく測るには、最も適したスタイルだといえるかもしれません。
「スクランブルエッグ」取材記事掲載スクールでは「アクターズスクール広島」「リトルキャット」「福岡第一高校パラマ芸能塾」などがこの形式を取っています。
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| ダンスユニット主体の発表会の一例(アクターズスクール広島、2004.3.21) |
実際の発表会の様子
さて「スクランブルエッグ」では、Webサイト、紙媒体をご覧になればおわかりのように、これまでにいくつものスクールを取材させていただいていますが、それに加えて、時間が許す限り、一般客として、子供さん、親御さんと同様の立場で発表会を見学に行くこともあります。
その中から、この1年間に行った発表会をピックアップして、様子をコメントしてみましょう。(※●発表会・ライブ名称(スクール名))
●GET A DREAM 7(キャレスボーカル&ダンススクール)
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●バッケンレコードVol.12(アクターズスタジオネットワーク)
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●STSスタジオライブ(創叡)
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(注:「スクランブルエッグ」で取材したスクールの発表会の様子は、それぞれの取材記事をご覧ください。もちろん、ほとんどの発表会は、一般客として見学することが可能です)
おわりに
スクールの発表会と聞くと、流れる曲は、最新のヒット曲ばかりで、ついて行けないと思われる方もいるかもしれません。
しかし、実際には、講師、スタッフの多くは、親御さんと同世代の方で、選曲的にも、70年代〜80年代の邦楽、洋楽が多く取り入れられています。
子供たちが、ステージ上で、ピンクレディ、ソウル・ディスコミュージックをバックに踊ったり、山口百恵、松田聖子、マドンナなどの名曲を歌うシーンを観れば、自分のお子さんをスクールに入れるかどうかは別としても、音楽を聴くことの新しい楽しみを見出せるものと思います。
私自身、発表会の世界に取り付かれて20年近く、ステージでのパフォーマンスを通じて、芸能予備軍たちの、数々のドラマを目の当たりにしてきました。発表会を通じて、少しでも多くの方が、音楽、ダンス、そして芸能界を目指す人々の輝きを発見できることを願ってやみません。


