今年(2006年)も新春恒例の、ハロー!プロジェクトのメンバーが総出演するコンサート(略してハロコン)がスタートしました。今回の特長は、若さ爆発の『ワンダフルハーツ』(モーニング娘。/美勇伝/W(ダブルユー)/Berryz工房/℃-ute)と、大人の魅力あふれる『エルダークラブ』(飯田圭織/安倍なつみ/保田圭/後藤真希/稲葉貴子/ココナッツ娘。/カントリー娘。/メロン記念日/前田有紀/松浦亜弥)が、別公演になっていることです。
私は、興味本位で『エルダークラブ』にも行きましたが、やはり肌が合わなかったですね。アダルトを克服するのには、壁がありました(笑)。そんななか、前半部に多く出ていたメロン記念日の柴田あゆみさんの歌唱力が、ますます凄くなっていて感心しまくりでした。
さて、お目当ての『ワンダフルハーツ』ですが、1月4日の東京・中野サンプラザ(3公演)を見てきました。
『ワンダフルハーツ』の公演中に発表された、ハロプロ全体のトピックス、いや違った、個人的な大きな関心事は、
(1)℃-uteのリーダーが、矢島舞美に決まった。
(2)℃-uteに、新メンバー・有原栞菜が加入した。
ことです。
この日は、有原栞菜はお披露目だけでしたので、1月28日〜29日の『Hello! Project 2006 Winter 〜全員集GO!〜』(横浜アリーナ)で、℃-uteメンバーとして動いている「かんなちゃん」を見てから、次回のコラムで書くことにします。
「ギャグ100回……」は超人気アニメのテーマ曲
勢いが後押ししている℃-uteに比べると、今回のBerryz工房は、話題が少ないこともあって、地味な印象に映りました。メンバーの仕上がり的にも、前回コンサート(スイッチON!=2005年10月2日の石村舞波卒業コンサート)からブランクがあり、少しダイエット不足な気もしています。
そんななか、Berryz工房の9thシングル「ギャグ100回分愛してください」(2005年11月23日発売)を、やっと生で見ることができました。
この曲は、東映系お正月映画「ふたりはプリキュアマックスハート2 雪空のともだち」のテーマ曲になっています。
「ふたりはプリキュア」は、このコラムの読者はご存じない方もおられると思いますが、実は、9歳以下の女の子で知らない子は100%いないとまで言われている、超人気アニメ(朝日放送、テレ朝系日曜朝8時半〜)なのです。アイドルユニットとしては『Berryz工房』はかなり有名(一線級)な方ですが、9歳以下の女の子にとってみれば、「ふたりはプリキュア」の歌を歌わせてもらっているのが『Berryz工房』なの、という図式となります。
スクランブルエッグ編集部でも、新キャラクターとして九条ひかり(シャイニールミナス)が加わることになった「プリキュアkids新メンバーオーディション」の募集要項が大変なアクセス数となりました。2005年2月13日に銀座・東映本社に、このオーディションの取材をしています。
ところで、今回の『ワンダフルハーツ』で、初めて「ギャグ100回分愛してください」の曲を知った親子連れなら、おそらく『あの子ばっかり、歌ってるね』と思ったことでしょう。
その子の名前は、嗣永桃子です。
嗣永桃子の迫力に圧倒された
新曲「ギャグ100回分愛してください」は、Berryz工房にとっては、あの感動の「石村舞波卒業」後、7人に減員となってからの最初のシングルなので、リードボーカルが誰になるのか注目でした。
8人時代のBerryz工房は、3rdシングル「ピリリと行こう!」を除いて、主に4人で交代のボーカル制をとっていて、本コラム「大っきい子がいますね、須藤茉麻さん」では、私は「1stグループ」(菅谷梨沙子、嗣永桃子、夏焼雅、熊井友理奈)と「2ndグループ」(清水佐紀、須藤茉麻、石村舞波、徳永千奈美)と名づけています。
話題のアニメ映画のテーマ曲なわけですから、根っからのアニメ声の嗣永桃子と徳永千奈美が前面に出ることは、容易に想像できますが、果たしてどうでしょう?
こんなとき、生でなかなか見れない場合は、PV(シングルV)を見るのが一番です。
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★シングルV「ギャグ100回分愛してください」(9thシングル) Berryz工房 ピッコロタウン 1,575円(税込) DVD 2005年12月7日 |
リードボーカルが誰かを知る目的で、PV(シングルV)を見るメリットは、
・そのとき事務所が、戦略的にメンバーのうち誰を推したいのか?
・その曲でどのパートの誰の部分がキーポイントか?
を垣間見ることができる点だと思います。これは、歌番組・コンサート・イベントで見るフォーメーションではわかりにくいケースも多いです。
シングルV「ギャグ100回分愛してください」を見た結果、今回の事務所の戦略的推しメンバー(キーパーソン)は嗣永桃子だと確認できました。
特に、1コーラス目は、サビ以降全てが、嗣永桃子と言ってもいいほど極端に長くて、これは過去のシングルには無かった傾向です。
サビだけピックアップして略記すると、
1コーラス目 嗣永+嗣永
2コーラス目 夏焼+菅谷
リピート部 嗣永+嗣永
となります。
『ワンダフルハーツ』公演では、「ギャグ100回分愛してください」はサビに関してはワンハーフ(1コーラス目+リピート部)でしたから、これこそ嗣永桃子ばっかり歌っていたという印象は、オーバーな表現ではないことが、おわかりでしょう。
夏焼雅と菅谷梨沙子は、ごく普通の使われ方ですが、舞波卒業後も、センター要員を維持しています。
前々回のコラム「シングルV「21時までのシンデレラ」に大ハマリ」で上がり目と書いた、徳永千奈美も、1コーラス目のソロパートと、2コーラス目の『のにゅ。のにゅ。』が光ります。こちらもアニメ声で儲けたくちです。
対照的に、8人時代のBerryz工房ではいつも「1stグループ」だった熊井友理奈が、相当割りを食っていることがわかります。熊井友理奈は、この曲では須藤茉麻とのペアで使われていることが多いので、推され的には大後退といえます。『ワンダフルハーツ』公演のMCで清水佐紀キャプテンが『熊井友理奈ちゃんは、小学校6年生で身長168cmなのがワンダフル!』と話していましたが、このまま伸び続ける限り、リードボーカル的にはマイナスといえないでしょうか?
今回の曲はアニメの特殊要因があるので、「嗣永桃子にスポットライトが浴びてるんだ」と解釈している○○ちゃん推しのアナタ? 油断禁物ですよ。私にはこのPV(シングルV)から、Berryz工房の2ndステージ(第2期)の始まりの匂いが、プンプンしてきます。
迫力満点で歌う彼女を見ると、ギャグ100回分独走した嗣永桃子を追いかけて追い越すのは、相当大変になった気がするのですが。

