7月31日に私のコラム『モー娘。再生論・夢物語』を読まれた方はとてもラッキー。モー娘。自体、いつリストラが断行されてもおかしくない状況下にあったことは確かでも、モー娘。の分割ではなく、リストラを選択した理由はわからない。
事情がわからない方や再確認のために、SUNSPO.COMの2002/7/31付けの記事「ゴマキと保田圭がモー娘。卒業…「ハロー!プロジェクト」が大変身」が図付きでうまくまとまっているのでそちらを参照してながら読んでいただきたい。
→ http://www.sanspo.com/e_onna/idol/ma/m_morning23.html(リンク切れました)
2001年夏の検証
後藤真希の「1年くらい前から独立を考えていた」という言葉を、そのまま信じることはできない。「5期生が入ってきた秋以降」というのなら、わからなくもないが。
後藤真希が関係したCDは、7月に7人祭「サマーれげぇ!レインボー」、9月に2作目のソロ「溢れちゃう...BE IN LOVE」を発売しているが、セールス的にはそれぞれ前作の半分以下。
にもかかわらず独立を考えていた、というのは論理的に無理がある。このときから、私は「半減のゴマキ」と思っていたが、その傾向は今年になってもいっこうに改善されず、半減ゲームが進行中。
新曲「やる気!IT'S EASY」で半減ゲームにブレーキをかけないとNHK紅白は危ない(めざせ20万枚!)。まあ、最近流行の「奥の手」を使うのもアリだろうが。
モー娘。への影響
モー娘。への影響を考えると、お世辞にもいい選択だったとはいえない。単純に1、2期生4名を脱退させたほうがスッキリしたはずだ。
この選択はモー娘。が安倍なつみと心中することを表明した、とも受け取れる。ということは、後藤真希が加入する以前のモー娘。に戻ることを意味するが、それで納得できるのだろうか。
13人もいると仲良しグループや派閥ができるのはしかたがない。結成当初からメンバーの出身地に片寄りがあり、危ぶまれていたわけで、TBS系の「うたばん」などを見る限り「北海道vs.東京連合、の確執が脱退の原因」と邪推(じゃすい)される余地がある。
中澤裕子の脱退以降まとまりに欠けるモー娘。だが、さらに拍車がかかりそうだ。
今後は、中国、四国、九州地区から新たにメンバーを入れてバランスをとるか、メンバー全員を北海道出身者にするか、どちらかにしないとユニットとしてもたない気がする。
これで6期生のための下地が整ったことにするのだろうか。世の中、辻・加護の区別さえつかない人が大勢いるのだから、もっと大胆なリストラを断行してもよかった。
ユニットへの影響
直接影響のあるプッチモニだけいじくるのかと思ったら、大幅な入れ替えとなった。おそらく口実を待っていたのだろう。
大幅な入れ替えなら、当然ユニット名も変更すると思っていたが……現在の購買層がユニット名にこだわって買うとは思えない。プッチモニにしてもタンポポにしても同一ユニットと呼ぶには無理がある。
加護がタンポポから抜けて重複が解消された。で、全体を眺めると、「安倍・飯田はモー娘。本体で頑張れ」、「他の9名は各ユニットで頑張れ」ってことなのだろう。
それにしても、プッチモニは吉澤・小川・アヤカで商売になるのだろうか? すでに「窓際ユニット」なんていう陰口があるらしい。まあ、5万枚売れればOKならば、このメンバーでも納得はできる。
各ユニットの顔ぶれは、妥当な結果と映るが、世の中、「新垣と高橋が逆」という意見があるらしい。たぶん、新垣の扱われ方に注意をしていなかったのだろう。新垣は「どうして?」と思えるくらい大切に扱われてきた。そんな新垣を色物の「ミニモニ。」で使うはずがない。
逆、というなら小川と高橋だろう。「ハッピー7」を見る限り、辻・加護のテンションに高橋はついていけてない。キャラを重視するのなら、小川がミニモニ。でもよかった。
高橋にこだわるのなら、高橋にドラムの特訓をさせて、ZONEのMIZUHOとトレードしたほうが自然だ。年齢も同じだし、身長も大差ないし、高橋も寒さには強い。たぶん、ZONEの他のメンバーも大賛成だろうし、キャラ的にピッタリ。ユニット間のトレードなら話題性は十分。ネックは意外にも、高橋の給料だったりして。
紺野はミュージカル以降、新曲の「Do it!Now」、タンポポと抜擢(ばってき)が続く。扱いがいいと逆に変な勘ぐりをしてしまうもので「受験生の紺野に勉強をさせないために仕事を入れている」となる。紺野には大学まで進学してほしい。問題は、石川梨華の「学校なんて芸能界では必要ないわよ」と言う悪魔のささやきを、紺野が聞き流せるかだろうな。
ところで、このコラム、モー娘。メンバーも読んでいるのだろうか?