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DHC-映画『アダン』ヒロイン発表および制作発表会


Last Updated: 2004/07/30

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2004年7月28日 東京日比谷 帝国ホテル

株式会社ディーエイチシー(DHC)協賛による映画『アダン』のヒロインであるアダン役を一般公募するオーディションが実施され、28日、マスコミ向けにヒロイン発表と映画の製作発表が行われました。

応募者総数3,074名から1次審査367名、2次審査28名となり最終選考の結果、ヒロイン役に東京都出身の木村文乃(きむら・ふみの)さん(16歳・高校2年生)が選ばれ、その発表が行われました(ヒロインとして映画に出演のほか、副賞として賞金300万円がDHCより贈呈)

Photo(叶美香、木村文乃、榎本孝明)
叶美香、木村文乃、榎木孝明

会場内のテレビモニターでは、7月9日鹿児島、7月10日大阪、7月11日東京での第二次選考の「自己アピール」「水着審査」「実技審査」の様子が流されたのち、最終選考の7月20日は39.5℃の観測記録を更新した日に屋外で「走行フォーム審査」「実技審査」の様子が映し出されました。

そして、九州・沖縄地区からDHC特別賞として比嘉愛未さんが選ばれ、ヒロイン役として木村文乃さんが選ばれた様子が映し出されたのち、本人が会場に登場しました。

本人の挨拶ののち、主役の榎木孝明さんと、叶美香さんによる花束贈呈とあいさつでヒロイン発表のセレモニーは終了しました。

続いて製作発表会へと移ります。壇上では脚本家・松山善三氏、総合プロデューサー・水野清氏、監督・五十嵐匠氏、DHC竹内ゆかり氏と、榎木孝明さん、木村文乃さんが並び、映画製作の経緯説明が行われます。

今回の映画は愛と芸術にすべてを捧げた日本画家・田中一村(たなかいっそん)の生涯を描く作品で、一村が新しい日本画を作るつもりで奄美に行き、そこでアダンという、実存はしないが一村に甘えることができる少女をシナリオを書いているときに生まれたと松山善三氏。

Photo(記者発表の様子)

榎木孝明さんも以前からやりたい役で、毎日彼(田中一村)の写真を見て、役に入るにあたって春から10kgやせたと意気込みを発表しました。

五十嵐匠監督は「クランクイン(7/22)して1週間経ちましたが確実に一村がラッシュの中にいる」と早くも手ごたえを披露。木村文乃さんについては「オーディションで唯一名前と写真を覚えていた人」と偶然と必然の不思議さを語りながらも「彼女は目が強いし物怖じしないところがよい」と、かなりベタ褒めの状態でした。

そのあと質疑の時間が来たのですが、誰も質問しないので挙手して聞いてきました。

――木村さんにお聞きします。オーディションの最後で選ばれたときの感想と、今日、ここに立ってマスコミの前で話した感想をお願いします。
木村文乃「オーディションのときは、『どうしよう!』と思っただけで、うれしかったり泣けてきたり、というのではなく、何も思いつかないまま『どうしよう!』と思ってました。 今日は、日本語をちゃんとしゃべれるのかどうか、もう心臓爆発しそうでした」

それをきっかけに司会の方から学校のことや、彼女のオーディションでの様子などの質問がされ、木村文乃さんのキャラクターが少しずつ明らかにされていきます。

高校2年の文乃さんは学校では存在自体が目立つそうで、ひまさえあればしゃべりまくっているとか。そして、最終オーディションのときには自己PRで「たっぷり稼がせます!」と強気なコメントを残していたことも披露されました。

オーディションを受けたきっかけは応募要項を見て「私にしかできないと思った」といいます。決まった瞬間は呆然としていたけれど、今日、やっとすごいことだと実感したとのこと。

芸能活動の経験はなく、ただの女子高生だったという、まさにシンデレラストーリーなのですが、最後には、「いい映画、いい演技ができるようにがんばるだけです」と多くのマスコミが集まるなか、はっきりと自分の言葉で語り会見を締めくくりました。(撮影・取材 岡田)

氏名 木村文乃(きむら・ふみの)
生年月日 1987年10月19日
出身 東京都
サイズ 160cm 42kg
B75 W58 H82
趣味 陶芸、スポーツ全般、映画鑑賞、読書
特技 潜水、木登り、スキー、50mを7秒台で走る

[取材後記]
会見が始まる前に渡してもらった資料では特に印象に残るものはなかったのですが、実際に彼女が動き、話し、反応がしだいにしっかりしていくのを見たり写真を撮ったりしていくうちに、「この人ひょっとしたらすごいことになるかもしれない」と、よくわからない予感というかオーラを感じてしまいました。

五十嵐監督や榎木孝明さんも同じようなことを言っていましたが、その勘が正しかったかどうかは来年公開されるときに明らかになることでしょう。そのぐらい期待してもいいかなという気分になってきました。彼女が後に大女優になったとき、記者会見で初めて質問したのは私だったと威張れるよう、それが老後の楽しみ(笑)にでもなってればいいな、と漠然と考えて会場を後にしました。(岡田)

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