オリジナルアニメーション『ICE』のイベント上映会が秋葉原エンタまつりで行われ、そのトークショーにICE from AKB48から小野恵令奈、大島優子、河西智美、佐藤夏希が秋元康プロデューサーとともに登場しました。(2007年10月27日 秋葉原UDXビル3Dシアター)
上映会に先立ち、作家である・先崎綜一氏と秋元康氏が中心となったトークショーでAKB48の4人も舞台に立ちました。それではトークショーの様子をお伝えします。
――作・原案ということで、女性だけの小さな世界という独特なものが出てきているわけですが。
秋元康氏「今回に関しては、地球上で最後の男が死んだらどうなるんだろうなっていうところからの話なんですね。女性だけになって、たまたまなんですけど、僕のまわりには女性しか生まれないっていう、石橋貴明家も4人女の子、うちも女の子ですし、みんな女の子しか生まれないんじゃないかな、というような話があって、女の子だけの世界ができたら、という話になったのがきっかけですね」
――AKB48の声優のお仕事はどうでしたか?
秋元康氏「よく頑張ったと思います。どういう経緯で出演させていただけるようになったかというと、もともと声優をどうしようかという話から、監督のイメージがいちばんなので監督が決めてくださいと言ってたんですが、たまたま監督がAKB48の劇場にいらしてチームKの大ファンになって、このメンバーでどうしてもやりたいというお話をいただいて、劇場的にはアフレコとかスケジュール的に大変だったんですけど、面白いんじゃないかと。アニメファンとか小林監督のファンからすれば『下手なやつらだな』という声も聞きましたけど、僕は、力の足りない部分はもちろんありますけど、彼女たちの新鮮さというか、予定調和だとすごくつまらなくて、きっちり仕事をされる方よりも、本当に驚いて声が出ないほうがリアルだったりして、この4人と今井優たちが決してうまくないんだけど、新鮮だったなと思いました」
――という秋元さんの評価だったんですが、いかがでしょうか。
小野恵令奈「初めてアフレコに挑戦させていただいたということで、すごく緊張していて、全然うまくできなかったなって後から思ったんですけども、いろんな意味で勉強になったと思うので、次にやる機会があればそれを生かして頑張りたいなと思っています」
大島優子「台本をいただいたときに内容が難しくてですね、理解できない部分があったので、もっと理解できればもっと感情を込めて言えたんじゃないかなっていう後悔はあったんですけど、その場では精一杯頑張ろうっていう気でやらせていただきました」
河西智美「アフレコはとものキャラに若干合ってるような気がしたので、やりやすかったなって思うんですけど、出来上がりを聞いたらぼ棒読みに聞こえたので、次やるときには頑張りたいと思います」
佐藤夏希「ムラサキ役なんですけど、外見が男性みたいなので、ものすごく声を低くしたつもりだったんですけど、できあがりを見たらそのまんまの佐藤夏希で本当にびっくりしたんですけど、その場で精一杯やったのがこれなんだと思うと自分の頑張りを認めたいと思うんですけど、次、もしやる機会があればもっと頑張りたいなと思います」
――AKB48の方はこれからいろんな活動をしていくと思うんですけども、すごくいい勉強になったようですが。
秋元康氏「すごくいいチャンスをいただいて、映像ではなく、声で演じるということではすごく勉強になったと思います。芝居が下手だなっていう部分もありましたけど、この4人は1年後2年後には確実にスターになっていると思いますので、そのレアものとしてはぜひお買い求めいただけると(笑)、『あのときのあれを持ってるの?』と言われるぐらい、彼女たちの初期の作品だと思いますので楽しんでください」
――最後にひとことずつお願いします。
秋元康氏「台風の中、集まっていただきうれしく思います。僕自身もまだ、アニメのすごいのを見ると、こういうのを作りたいと思ってもまだ、達しない部分もあると思うんですけど、僕自身も小林監督と出会って良かったと思いますし、AKBにとっても大事な作品だと思いますので、ぜひご覧になってください」
小野恵令奈「とにかく必死に頑張った作品なので、楽しんでください。感動する作品でもあるので、とにかく温かい目で見てください」
大島優子「この作品を作ったときに声が枯れていなくて、リンネ役が誰だかわからないと思うんですけど、どの声が私なのか探りながら見ていただきたいなと思います。内容も深いので、じっくり字幕も見ないとつかめないかもしれないので、しっかりと目を開いて見てください」
河西智美「楽しいと思うので楽しんで見てください」
佐藤夏希「第3話を家で見ましたら泣きましてですね、ここ1年ぐらいDVD見て泣いたことがないんですよ。でも、『いいじゃん、この作品』と思って、涙を流してしまったので、1話からすばらしい作品なのでじっくり見てください」
小野恵令奈「あ! あの! 歌も注目して聞いてください。歌の部分もみんなで頑張って、すごく泣けるので」
小野恵令奈さんは相当の風邪声で、それが観客には受けていたようです。その様子はオフィシャルサイトの動画レポートでも確認できます。(撮影・取材 岡田)
上:秋元康氏、下:最後に思いついたえれぴょんがまたおいしいところを持っていったような……。