AKB48を2024年4月23日に卒業した元チーム8神奈川県代表の小田えりなさんが、1st写真集「青春の時刻表」（玄光社）を4月30日に発売しました。写真集についてや、卒業公演を振り返ってもらいました。発売記念イベントと、撮り下ろし写真でお届けします。（2024年4月）
小田えりなプロフィール 1997年4月25日生まれ、神奈川県出身 166cm 血液型A型
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地元・神奈川県と大分の別府で2月に撮影。神奈川は、横浜中華街、みなとみらい、学生時代によく行った場所で撮影。大分は別府の温泉やホテル、グランピング施設などで撮影札4営。バスタオルカット、ランジェリー、水着のカットも収録されています。
――「週刊プレイボーイ」以来の水着の撮影でした。
「一生に一度の思い出ですし、アイドルの証としても残せるから、水着になることにも抵抗はなく、楽しく撮影できました。
コンサート期間で、すごく動いていたので、それほど身体づくりはしなくて済みました」
――生写真などの撮影と、写真集はどう違いますか？
「生写真は、多少かっこよく、かわいく撮られようと思って決めるんですけど、写真集はありのまま、そのままの自分を撮っていただけました。
カメラマンさんにお任せして、ふつうのままにしていました。楽しいときには笑ったり、特に表情を作らず素の表情で撮影していただいたいて、自分ならではかも、と思いました」
ランジェリーカットも
「青春の時刻表」というタイトルは、秋元康総合プロデューサーが考えたそうです。最近リリースされた写真集の中でも印象に残るタイトルで、大分の空港や、バスに乗っている様子など、タイトルにふさわしいカットも収録。
海での水着のカットや、温泉のプール、露天風呂でのカットもあり、露天風呂のカットはグランピング施設で撮影し、サウナでのカットも入っています。
――グランピングはAKB48時代に行ったことはありました？
「ないです。初めて行きました。また行きたくなって、神奈川県にグランピング施設があるか調べました(笑)」
――温泉ロケならではの浴衣カットや、ランジェリーカットもあるそうですが。
「部屋の中で浴衣を着ていて、だんだん展開していって、ストーリー性もあって、いいなと思いました。あとは、部屋の雰囲気もおしゃれだったのでお気に入りです。
ランジェリーは朝の室内で撮りました。黒が2日目の朝で、白が最終日の朝でした」
――お決まりの質問ですが、何点満点中の何点ですか？ 下尾みうさんは、1億万点、岡部麟さんは1兆点と言っていました。
「……8点！ チーム8なので、８点満点中の８点です！ 満点ですよ！」
山﨑空ちゃんに見てほしい
――メンバーの反応はいかがでしたか？
「ネットに表紙が出たときに『表紙いいね。タイトルすごくいいじゃん』と、ほめてもらいました。
最近、17期生の山﨑空ちゃんがすごく慕ってくれて、私が卒業するときにも毎日『辞めないでください』って言ってくれました。レッスンから帰ろうとしても、『帰らないでください』ってレッスン場に残されて(笑)。
私のX（旧Twitter）のポストも全部『いいね』をしてくれるぐらい気に入ってもらえて、卒業公演後も、私を見送ってから、私よりも後に劇場を出るぐらい愛してくれました。
そんな後輩ができたことがすごくうれしいですし、好きでいてくれる空ちゃんには、ぜひ見てほしくて、感想を聞いてみたいです」
同期は心強いです
――卒業についてチーム8のメンバーと話したことは
「卒業発表についてはメンバーの誰にも言っていませんでした。発表してから、同じ事務所の清水麻璃亜ちゃん（元チーム8群馬県代表）といろいろとお話ししました。舞台もたくさん経験しているし、今後のことを相談をしました。
（清水）麻璃亜は、『小田の良さはこれこれこうだから、こうやっていけば大丈夫だよ』と、いつも言ってくれます。
吉川七瀬ちゃん（元チーム8千葉県代表）も、この前一緒にご飯を食べて、『今、こういう活動をしていて、いっぱいオーディションを受けてるよ。えりちゃんも卒業したら頑張ってね』と言ってくれます。同期とお互いの夢や目標を語り合えるのは、心強いし、私も頑張ろうと思います」
おだえりが卒業公演を振り返ります
◆『森へ行こう』
――卒業公演のことを少し振り返ってください。宮崎美穂さんから『森へ行こう』を継承されて、歌うことになった経緯を。
「みゃおさんから継承されたことは、もう忘れられていると思って、やり過ごしていました。
卒業公演のセットリストを決めるときに、スタッフさんに、『《森へ行こう》をやるんですか？』と何度も聞かれました。ファンの方にも、卒業発表した後に『《森へ行こう》は？』って聞かれることもありました。
覚えている人は覚えているんだなって(笑)。
実のところ、『森へ行こう』の思い出はあまりないですが、セットリストを考えるときに『受け継いだし、やっぱり歌ったほうがいいかな？』と思って、みゃおさんに連絡しました。
『《森へ行こう》を卒業公演で歌います！』と連絡したら、『ウケる。なんで？』って来て、『ちょっと！ みゃおさん覚えていないんですか？』って(笑)。
『見に行くね。行けたら行く』って返ってきて、絶対来ないだろうと思ってんですよ。
そうしたら卒業公演に本当にみゃおさんが来ていて、客席側から声を出してくれて、めちゃめちゃうれしくて、感動しました。
本当にやって良かったです(笑)」
――そして、『森へ行こう』を鈴木くるみさんに継承しましたが、理由は？
「くるみは、もっと頑張ってほしいメンバーだし、面白くて大好きで、選抜に入ってほしいと思うメンバーです。AKB48を盛り上げる存在になってほしいから、卒業公演じゃなくてもいいから、期待の意味も込めてどこかでやってほしいですね」
◆『ギブアップはしない』
――『ギブアップはしない』は、MCで「自分の青春は豆腐プロレスだった」と言っていました。「やばいね」とMCで言っていたのは？
「露出が多いし、この格好で、プロレスやってたんだ、ってあらためて思っちゃって。
この衣装でリングに立っていたんですけど、当時は必死すぎて、衣装のことを考えることなく、ただ戦うことにしか意識が向いていませんでした。
あらためて衣装を着て、劇場に立っている自分を想像したら、やばいって思って(笑)」
――青春の証だからできて良かったですね。
「リングで松井珠理奈さん、宮脇咲良さん、横山（由依）さん、白間（美瑠）さんが歌っていたのを見ていたんです。
『かっこいいな、いつかあれをやれるような人になりたい』と思っていたので、卒業公演で（谷口）めぐさんと、こみはる（込山榛香）さんに来てもらって、一緒に披露できたのはすごくうれしかったです」
◆『今日は負けでもいい』
――『今日は負けでもいい』はNGT48の楽曲ですが。
「この曲は、歌詞が本当に良くて、元気づけられます。
『頑張りすぎたらいけない』『ダメな自分のことを許してあげよう』『そのままの自分でいてもいいんだ』と思える曲です。
自分もその歌詞に助けられたので、応援してくださっているみなさんや、一緒に歌っているメンバーが、自分がダメだなと思ったら許してあげて、気負い過ぎず生きてほしいなと思って歌いました。
NGT48の大塚七海ちゃんが、オンデマンドをわざわざ契約して見てくれて『今日負けだ～』ってつぶやいてくれたり、いろんな人に見守られて卒業できてうれしかったです」
◆『へなちょこサポート』
――最後は『へなちょこサポート』。歌詞はすごく良いですが、最後は意外でした。
「『へなちょこサポート』の歌詞が大好きで、チーム8の神奈川県ツアーでも歌いました。
ツアーでフルコーラスでやりたかったんですけど、時間の都合で「フルは無理」と言われて、「じゃあ2番の歌詞を歌わせてください」というぐらい、2番の歌詞が大好きで、この曲の歌詞みたいな生き方をしたいと思っています。
AKB48を卒業する一番最後に歌う曲は、『こういう優しい歌詞で卒業したいな』と思ったので、この曲を選びました。たくさんの方にサポートしていただいたし、これからもみんなのこと、自分もサポートしたいなと思うので、この曲を選びました」
――これからどんな活動をしていきたいですか？
「私は、ソロライブを毎年やらせてもらっていますが、去年のソロライブで、あらためて自分は歌うことが好きだと気づいて、夢に向かって進むしかない、と思って卒業を決めました。
1人で歌えるように力をつけて、いっぱい練習して、勉強していきたいです。
ライブもしたいですし、ソロデビューもしたいです」
――これから目指す一つめの目標は
「自分で曲を作ることです。
ギターが少しだけ弾けますが、時間ができると思うので、ギターを習って練習して、人前で弾き語りができるようになりたいです」
（撮影・取材 岡田）
