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若林倫香(SKE48)卒業記念インタビュー


  Last Updated: 2012/07/31
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SKE48チームKIIの若林倫香さんが2012年7月末日をもってSKE48を卒業します。今までのSKE48での活動について、卒業についてなどを聞いてきました。未公開取材写真も含めて振り返りたいと思います。(2012年7月12日 SKE48劇場)

若林倫香若林倫香
若林倫香(わかばやし・ともか)1996年4月23日生まれ、157cm 愛知県出身
2009年3月SKE48第2期オーディションに合格。チームKIIメンバーに選ばれず2期研究生として活動。2009年10月のチームS 3rd『制服の芽』初日公演に出演。同12月にチームKIIに昇格。「ラムネの飲み方」公演でのユニット曲は『クロス』。ニックネームは「ともにゃん」

楽しいんだけど

――卒業発表のときに言っていたことの確認なんですけど、「SKEとして活動していることは楽しいけれど、自分で中途半端な気がして」と言って、「研究生が頑張っているのに自分は……」的なことは言ってましたが、そういうことでいいんでしょうか。
「そうです。なんか今、楽しいだけなんですよ。夢がわからないっていうか、SKEに入って夢を見つけられなかったというか、どちらかというと夢がかなってしまった感じがして……」
――ファンの中には「ついにそういう日が来たのか」と薄々気づいた方もいるようなんですけど、何かわかってしまう兆候のようなものがあったんですか?
「半年ぐらいにやめようとしていた時期があって、そのときになぜかファンの方に気づかれて『やめないで』って強く言われてたんですよ。それを知ってる人は、そう思ったのかもしれないです」

『制服の芽』

若林倫香若林倫香
チームS 3rd「制服の芽」初日公演(2009年10月25日)ユニット曲は「女の子の第六感」

――ごく簡単に振り返っていただきたいんですけど、『制服の芽』の初日に若林さんが出演したことがファンの方には印象に残っているそうです。
「すごくうれしいです。私が(チーム)Sさんの『制服の芽』の初日に出たときには、SKEも今のように大きくなくて、今、須田ちゃんがやっているところを私がやっていたってことは最近はみんな知らないと思うんですよ。それを知ってくださってる方がいるのはうれしいです」
――チームS公演の出演、研究生公演も始まったりと、結構忙しかったと思います。研究生としては当たり前とは言えるんですけど、当時はどういう心構えでやっていたんですか?
「人から必要とされる感じが好きなんですよ。確かにつらいときはありましたけど、苦にはならなかったです」
――わりとなんでもできるように見えましたけど。
「そんなことないんですよ。だからいろんな人にしごかれて。全然できるタイプじゃないです」
――桑原さんにもしごかれた?
「そうですね。みずきさんもいろいろアドバイスしてくださって、とくにSさんは、中西さんとか、ズバッと言ってくださる方がいらっしゃって、珠理奈さんや玲奈さんのパフォーマンスにいろんなことを学んだりして、研究生でSの公演に出るということは誇りですね」

若林倫香

――最近のアンダー出演の中では『Nice to meet you!』の加藤智子さんのアンダーが好きでした。
「おおおっ! 2回しかやってないです」
――自分のアンダーとしての出演で思い出に残ってるのはありますか?
「ラムネだったら安奈ちゃんのダチョウなんですけど、クロスからのダチョウは大変なんですよ、なかなか。『制服の芽』の初日は本当に緊張しましたし」
――(「制服の芽」の初日は)最前で撮影してたけど、そんな風に見えなかったけど?
「いや、本当に緊張してて、あと、『ラムネの飲み方』よりも時間がなくて、珠理玲奈さんとも忙しくてなかなか合わせられなくて大変だったんです。そういう意味では『制服の芽』は印象に残ってます」
――ある公演のあとに『今日はともにゃんが一番良かったよ』って伝えたことがありましたけど、自分の中でうまくいったときって自分でも納得できるものですか?
「基本は自分のパフォーマンスに満足できていないんですよ。『ちょっといい感じ』ぐらいのときは、結構ほめてくださったりします。いつも必死なんです」

若林倫香若林倫香
2009年12月25日『名古屋一揆』(Zepp Nagoya)より。左は『ウィンブルドンへ連れて行って』の衣装です。

――Sの公演も出たし、研究生公演も出たし、チームKIIに入ったのはいいけど、なかなか新しいセットリストも始まらない状況のなかで、こういう曲や出来事に自分が救われたってことはありますか?
「やっぱりみずきさんの存在は大きいんですよ。ネタにされると思うんですけど、みずきさんて、いつもあんなキャラなんですけど、大事なときに大事なひとことを言ってくださって、もう、本当に、今回もやめると思ったときにも、『やるからにはちゃんと勉強もして将来も考えてね』みたいなことをメールしてくださって、電話もくださって、本当にみずきさんには支えられた気がします」
――でも卒業したらあまり会えなくなるけど、どうしましょう。
「そうなんですよ。卒業して一番嫌なのがメンバーと会えなくなることなんですよ」

若林倫香、桑原みずき
2011年7月31日『パレオはエメラルド』発売記念握手会(ビックサイト)より。隣は桑原みずきさん

山下ゆかり、赤枝里々奈、若林倫香
握手会ブースにて(山下ゆかりさん、赤枝里々奈さんと)

SKE48に残しておきたいこと

――卒業をすると発表したときにSKEに残しておきたいことがあるって言ってましたけど、それはどんなことですか?
「どんなことって言うよりも、私がSKEをやめても誰かに『あんな子がいた』って記憶の片隅に置いてほしいんです。結構努力はしてきたつもりですし、AKBグループにおいての私はすごく小さいので、覚えておいてもらえるようにしたかったんです」
――今の研究生に言い残しておきたいことはありますか?
「いっぱいあるんですよ。今は研究生公演という公演もあるじゃないですか。私たちのときにはそういうのもなくて、公演に出られるだけでもすっごい喜びだったんですよ。今の研究生がそうじゃないかと言ったら失礼だと思うんですけど、出られる環境が整ってるじゃないですか。そんな中で研究生としての甘えみたいなのが出てるのが嫌だなと思って、今、2期の研究生に頼ってきたり、3期のかおたんに頼ってるところがあると思いますし、基本的なことをしっかりやってほしいです」
――基本的というのはあいさつとかそういうこと?
「そうです。前は厳しく教えてくれるマネージャーさんがいて、何も知らない子どもの私に教えてくれたんですけど、今は先輩に頼ってばかりで……私が研究生のときは衣装とかも正規メンバーの片付けばかりしてたんですよ。そういうのがなくなって、『研究生でもいいや』って気持ちになっちゃうじゃないですか。それは良くないんじゃないかなと。正規メンバーと研究生の違いがなくなってきているなと思って」


2011年11月13日『オキドキ』発売記念握手会(幕張メッセ)より

若林倫香
2012年1月29日『片思いFinally』発売記念握手会(西武ドーム)より

――自分が研究生だったからその違いはもっと大きいって言っておきたいんですよね?
「だからまとめると、甘えないでほしい。2期研究生だったらすぐわかると思う。るみるみ(加藤るみ)とかきょん(磯原杏華)とか(阿比留)李帆ちゃんとか、(卒業した)間野とか」
――KIIのメンバーにメッセージを残すとしたら。
「正直私、最初Sさんに入りたくて。でもKIIに入って変わったのは『ラムネの飲み方』からです。だからわかってると思うんですけど、(セットリストを)大事にしてほしいんです。あとは自分が迷惑かけて申し訳ないというのと、みんな本当に大好きなので」
――『クロス』の側転は誰に教えておくんですか?
「いや、できる人いっぱいいるので大丈夫です」

若林倫香
2011年4月「SKE48学園」(エンタ!371 / Pigoo TV)収録現場より

卒業後

――卒業後は文学少女になるの? 中2病のままなの? 何か考えていることはありますか?
「ふつうの高校生になるんですけど、ダンスはやっていきたいなぁ……と考えてたりします」
――友達は作れそうですか?
「そうなんですよ、頑張って友達を作らなきゃだめなんです。SKEにいるだけで友達作りに弊害が生じるというか(苦笑)、いや、そんな言い方したらいけないんですけど、SKEだからということで全然知らない子に友達風にしゃべりかけられたりすることも多くて、だからSKEと関係なく若林倫香と友達になってほしいです。でもメンバー以上の友達はできないかもしれないので、メンバーとの付き合いは大切にしていきたいです」
――恋愛とかはしてみたい?
「友達作りから始めなければならないので、だいぶ先になると思いますね」
――ファンの方にメッセージを。
ありがとう、以外にないです。本当に今までやってこれたのは、ファンの方のおかげですし、お手紙とかぐぐたすのコメントとかで支えられてたのは本当に大きかったですし、ファンの方とメンバーの存在はすごく大きかったんですよ。だからこれからもKIIの応援をみなさんよろしくお願いします。本当に今までありがとうございました
――で、忘れないでね、ってことですよね?
「はい、頭の片隅に3センチぐらい置いてくださればうれしいです」


「SKE48学園」(エンタ!371 / Pigoo TV)収録現場より(チームKII勢ぞろい)

若林倫香
最後に「クロス」のポーズをリクエストしました。

この日は「ラムネの飲み方」公演DVD撮影の日でした。SKE48ファンの方はともにゃんのこと、決して忘れないと思います。今まで本当にありがとう。(撮影・取材 岡田)

cover ラムネの飲み方
avex
3,000円(税込)
CD
2012年3月14日
cover 手をつなぎながら(KII)
日本クラウン
3,000円(税込)
CD
2012年

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