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『アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48』トークショー付き上映会レポート(Part2)


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『アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48』トークショー付き上映会レポート(大矢真那、斉藤真木子、須田亜香里)の続きです。

★オーディション受けるのが校則違反だった

石原「アイドルと学業の両立、あるいは人生の選択は大変で、結局自分の生き方だから、それはどっちが良い悪いじゃないですけども」
大矢「名古屋自体が芸能学校みたいなのがなくて、東京との環境の違いというか、やっぱり芸能で融通のきく学校がないんです」
須田「ないですね」
石原「名古屋のグループならではの悩みはそこにあると思います。その中で須田さんは大学休学中ですよね」
須田「はい、でもそれより話さなきゃいけないのは、高校3年生の秋にSKE48に受かったんですよ。学校は芸能活動が許されない学校で、私もオーディション受けちゃいけないことを知らなくて、受けた時点で校則違反だったらしくて、大学の推薦もいただける予定だったんですけど、SKE入ったことによって(推薦が)取り消される事態が起きて、で、どうしようって思って勉強をちょっとして外から入ったんです」

★一般入試で入った大学

石原「つまり付属上がりのように思われるけど、一般受験で入ったんですね」
須田「そうなんです。中高大エスカレーターの私の人生プランだったんですけど、なんかひょんなSKEに受からせてもらうという出来事がきっかけで」
大矢「須田ちゃん悪い子だったんじゃない?(笑)」
須田「いい子ではなかったですけど、学校の中ではひざ下スカートがモットーだったし、すごいんですよ私。高校生のときに先生に言われていちばんうれしかった言葉があって『あなたはこの生徒の鏡よ』って」
石原「何をしたんですか?」
須田「スカートが長かったからです」
斉藤「それだけかよ(笑)」
石原「つまり服装チェック的なことでね」
須田「はい、みんなが短くしたいお年頃じゃないですか。学校の中では私、ひざ下守ってたので」

松井珠理奈
映画『アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48』より。(C)2015「DOCUMENTARY of SKE48」製作委員会

松井玲奈

★休学を決意した出来事

石原「ということで、一般受験で入ったその後、ただいま休学中なわけですが」
須田「私の大学の学部・学科が先生もわりと厳しい方が多くて、休学せずに頑張って行こうと思ってたんですけど、心の折れる出来事がありまして、学校の先生にこの授業を休まなきゃいけなくて代わりに課題をいただけませんかという交渉をしてたら、知らない同い年の学生に『あなた何やってるかわからないけどスケジュール管理ができてないんじゃないですか』ってお説教されたんですよ。その日が本当にショックで、その日に休学を決意しました」
大矢「まわりともうまくやらないと。私もまわりの支えがあったから」
須田「私、友達学校にいなくて、で、だからそういう融通がきかなくて。先生にお願いしたら見知らぬ学生にいきなりお説教されるしつらくなっちゃったんですよね」

石原「いろいろ学校の問題もあって、思えば菅さんとか新土居さんの選択もいいとか悪いとかではなく自分の人生としてどちらを選ぼうかっていうことのひとつの隠れテーマ的に。特に東京よりもどうしても選択の幅が狭められることは事実なので。芸能コースのある学校に行って通いながらアイドルを続けるということがなかなかできにくいじゃないですか。SKEの場合は。そのへんはひとつの見どころになって、今回は箸休めのコーナーだった大矢さんのシーンが…」
大矢「それ(言うの)3回目ぐらいですよ」

★トラブルがあっても踊りつづけるSKE48

石原「あ、ごめんね。あとは中身の話をしましょう。公演の中で大矢さんがインタビューで語ってくれた『手つな』の音のトラブルについて。チーム8の子が映画を何人も見に来てくれたんですけど、『今の私たちではおそらく音が切れた瞬間に止まっちゃうと思います』と。『なんであんなことができたんですか?』と言ってたんですけど、なんで?」
大矢「なんでと言われても確かに理由を見つけるのが難しいんですけど、たぶんみんなの中でお互いの信頼感というか、絶対に動くだろうという信頼のもといつも公演をやっていたので、たぶんそれだから音がパッて止まったときに、『みんななら絶対動くだろう』って思って踊り続けたんじゃないかなって。どうなんだろう?ってなったらたぶん止まっちゃうんですよ。だけど絶対トラブルにも負けないぞという気持ちがある信頼関係だと思います」
石原「見てない方すみません。ちょっとぼやっとしゃべってますけど、そういうシーンがあって、あのときふつうに聞いたんですよ。『今の後輩はできると思う?』って聞いたら真顔で『できないと思います』ってインタビューで撮ってて。そうしたら斉藤さんがいた現場になるんですよね。5期が入ってすぐのイベントの。あのときは若い子は入ったばかりでしたよね」

それを青春と呼ぶ日

ナゴヤドーム

★平気なんてもんではありません

斉藤「5期生が入って間もないときでした。研究生でイベントができるって話を聞いたときに16人態勢で出るに当たって3人足りなかったので、今出ちゃんと鬼頭ちゃんと3人で出させてもらったときですね」
石原「あれのときもトラブルじゃないですか。斉藤さんはもう、全然平気って感じだったんですか?」
斉藤「平気なんてもんではありませんでした。平然としようとは思ってましたけど、やっぱり劇場ではなかったので、野外イベントっていう、自分たちのファンの人ばかりではないイベント、言ったら守られてる場所じゃない中での、通りすがりの人から見たら音もなしに歌って踊ってる、なんだろう、こう……トラブルと思える環境ではなくて。チームSさんの公演のときは音はあったんですよ。歌中だったんですよ」
石原「あのときはアウトロだったからね」
斉藤「(私たちのときには)ファンの方も手拍子してくださってたんですけど、もう、歌ってるんですけど、歌えなくなっちゃうんですよ、たぶん後輩の子って日和(ひよ)っちゃって。自分の歌割りじゃないところも全部歌いました。でも終わった直後、変な顔してましたよね」
石原「でも自分でそのシーンを見て思わず涙ぐんでたじゃないですか」
斉藤「自分の顔見て自分で泣いちゃうという(笑)」

★やばいと思いました

石原「須田さん、昇格のとき、あれは今だったらどういう感想を持ちますか。つらかったですか、うれしかったですか?」
須田「『やばい!」と思いました。ひとことで『これは大変なことになるぞ』っていう。『これから越えなきゃいけない壁が一気に増えたぞ』というい感想でしたね。今思っても。でも、あれだけ厳しい目でいてくださる先輩がいてくださらなかったら絶対に私はあんなに燃えなかったっと思うし、絶対認めさせてやろうっていう精神ではここまで来られなかったので、あの厳しさのあるチームSに昇格できて本当に幸せでした」

須田亜香里

★最後にひとことずつ

須田「簡潔にいきたいと思います。今日こうしてみなさんと出会えたのもすごくうれしいですし、こうやってドキュメンタリー映画を見たいって思ってもらえるようなというか、一緒にいてこれからも楽しいなとか、元気をもらえるなって思っていただけるアイドルであれるように私たちも少しずつ成長していきたいと思いますので、みなさんがこれからも見てて飽きない私たちでいられるように頑張ります」

斉藤「お集まりいただきありがとうございました。映画を見てみなさんがSKE48のことを、そしてメンバーのこと、いろんなことを大好きになってもらえたらなって思います。映画を見てみなさんがいろんなことを感じてくれたことが、感じていただけて、あの、もし、みなさんが盛り上がってくださったら、ね、第2弾とかやっちゃえるかもしれないじゃないですか。ということです。あのだから、すごく私も見て自分でも感動してあらためてSKE48のことをたくさん知れて大好きになったのでみなさんもそんな気持ちで見ていただけたらないいなと思います」

大矢「今日はなんかすごく早くにチケットが売り切れたようで本当にありがとうございます。うれしいです。この映画はSKEの6年がギュッて詰まってて、今までにきっと見たことのない涙だったり笑顔だったりとか、本当にたくさん詰まっている映画なので、ファンの方と2015年も一緒に歩いていけたらいいなと思います。SKEのファンの方は48グループの中でいちばん一緒に歩いてくれるという気持ちが強いファンの方々だなと私は思ってます。だから毎日毎日がファンの方々と一歩ずつ歩んでるなって実感してますし、ファンの方の笑顔を見ると私たちも笑顔になるのは、お互いさまなのでお互いに笑顔の行ったり来たりをしていきたいと思います」

レッスン風景

石原「AKBのドキュメンタリー映画はすでに4本作られていて、SKEは1本目ということと、今、大矢さんが言ったようにSKEのファンの熱さは僕も重々承知しているので、AKBのドキュメンタリーを任されるのに比べてSKEのドキュメンタリーを任されるのだとこっちのがちょっと荷が重いです。みなさんはみなさんなりのドキュメンタリーというかこれまでの物語が『俺のストーリー』というのが必ずあるはずなので、おそらくいろいろ言いたいこともあるだろうし、『石原、それは違うよ』という部分があるのは重々承知のすけで己の信じる道を突き進んでこの構成でいくぞって決めるしかないじゃないですか。

これはもう何千本もテレビの番組を作ってきているので、そこを疑ったらやれなくなるので、でありながらも真摯にファンの気持ちも、ちょっと制作者よりもヲタ心のほうのマインドがあるタイプだと思うし、たとえて言うなら、個別握手会3次完売表というのがあっても『あーはいはいはい。これで第2次で売り切れ、はいはい』と要するに個握と全握の区別を言っていただかなくても全然結構な人なので、そんな中で作らせていただく立場だったので、まあそこは頑張ってみました。

でありながらも、6年7ヵ月を1時間55分の巻物とするならばそれのどこかを選んでどこかを外すということを、つないだけど外したシーンもいっぱいあるので、まあ、それはまた何かのチャンスがあれば出したいなと思うし、これからも進んでいくグループなので、この先の物語も、これは別の監督さんがやるかもしれないけど、やっぱり撮影は続けていきたいしと思っています。

2015年の今の段階でのSKE48のこれまでをご覧いただくには、ある程度自信のある、手応えのある作品になっているので、ぜひお楽しみいただければと思います。あと、途中、遠慮せずに笑ってください。たいてい桑原さんが出るところは笑うシーンなので、みぃちゃんが出たら笑うって感じで(大矢真那『そうですね』)、やってくれれば大丈夫です。本日はどうもお越しいただきありがとうございました」

まだご覧になっていない方は映画館にぜひ足をお運びください。だいぶ長くなってしまいましたけど、雑誌に載せられるぐらいの深い内容だったので、SKE48の3人のことを知ってもらうためにもできるだけたくさん載せるようにしました。映画のシーンからのカットはオフィシャル提供のものです。(撮影・取材 岡田)

宮前杏実、北川綾巴

『アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48』トークショー付き上映会レポート(前編へ)

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