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Happy 8期オーディションは失敗です

written by 上木憲文

  Last Updated: 2006/12/21
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8月から足かけ5ヵ月間に渡って行われたモーニング娘。8期生オーディションは、光井愛佳(1993年1月12日生まれ)の合格で終了しました。滋賀県から初めての娘。誕生ですが、関西人がこの結果に納得しているのかどうかは知りません。ただ、地域としては○だと思います。(Happy 8期オーディションのアウトライン参照)

3次審査の謎

今回のオーディションの特徴は、途中で審査基準が変わったことです。1次、2次審査は過去と同様のアイドル審査でしたが、3次審査からキャラクター重視に変わりました。

4次審査に進んだ6名(花田奈都美、奥村陽、光井愛佳、佐藤すみれ、吉川友、増田絢美)の顔ぶれを見て、胸をときめかした人がどれだけいたのでしょうか。

2次審査の結果を見る限り、大豊作のオーディションと思われたのですが、意外と荒れた結末で後味の悪いものとなりました。

4次審査に残ったメンバーの学年(中1から高1まで)からもわかるとおり、小学生が排除されています。キャラクター重視を振りかざせば、間違いなく小学生は落とせます。おそらく、高校生になるまでの3年間が待てない事情があったのでしょう。

ここで、ユニット論を展開しても仕方がないのですが、亀井絵里、道重さゆみの例を出すまでもなく、まっさらでユニットに加入しても、何年か経てばそれなりにキャラクター(いい悪いは別にして)が出来あがるものです。

ですから、できる限り色のついていない子、というのがアイドルスカウトの最低条件なのですが、3次審査に進んだ25名の中でも、合格者した光井愛佳は、キャラ的にはかなり上位にランクされます。

モーニング娘。自体、個々のキャラクターが濃くなっているところに、いまさら光井愛佳クラスを入れてどうするのだろう、と他人事ながら心配になります。

横道になりますが、ユニットの問題点は、目立つ子、前に前に出たがる子が優先、優遇され、そのことが強迫観念になって更にエスカレートする、という悪循環に陥りやすいことです。

ですから、ソロ活動の子よりも劣化、あるいは、芸能界ズレするのが早いことは、モー娘。の周辺で起きた事例を考えれば納得できると思います。

例外もあります。Berryz工房は、理由は分りませんが、最初からそうした前に前に出るキャラクターを必要としないシステムを使っています。

ですから、一番劣化しやすい嗣永桃子でも「仔犬ダンの物語」からみれば、ずいぶん変わりましたが、特別、けばくなった、芸能界ズレした、という印象はありません。

メンバーのガツガツ感がない→成長が感じられない→面白くない、と思われているBerryz工房ですが、特異なシステムを採用して劣化するのを避けている珍しいユニットです。

そのシステムは、ヲタレベルでは常識でも、部外者には理解できないかもしれません。まっ、こういうのを、我田引水というのですが。

吉川友≒村上愛ですが

参考までに、私のベスト10は次の通りです。

国見愛、齊藤光、渡邊ひかる、増田絢美、上里彩希、柏木由紀、西村笑花、山中まどか、吉川友、花田奈都美

すくなくとも、渡邊ひかる>佐藤すみれ、柏木由紀>花田奈都美は、譲れません。

べつに合宿なんかしなくても(それで評価が変わった、という明確なケースは知りません)、上から順に、つまり国見愛から順にスカウトすればいい、単純なオーディションのはずだったのですが、3次審査でグチャグチャになってしまいました。

それに、増田絢美が辞退ならば、吉川友で十分というのが、キッズファンの平均的な感想です。あまり話題にはなりませんでしたが、吉川友は限りなく村上愛に似ています。もちろん表情、雰囲気だけですが。

年末だというのに、路頭に迷っている村上愛ファンをモー娘。に取り込む、というあこぎな手法があっても個人的には○だったのですが、そんな発想はなかったようです。

じゃあ、℃-uteでどうだろう、という話になるのですが、吉川友では、「まっさらブルージーンズ」が踊れない。たぶん大特訓しても無理。リズム感の悪さは、世界遺産級です。ただ、国民投票にでもなれば、ダントツの1位になったと思います。

熊井友理奈、森咲樹、後藤夕貴といった美少女好きの私が光井愛佳に、はまるわけがありません。腹立たしいのは、おかげでモーニング娘。の人員が奇数(9人)になったことです。Berryz工房も℃-uteも現在奇数(7人)です。

ユニットは偶数がベスト(3人は例外)、というのが私の持論ですが、それを証明するかのように、つんく♂さんの「THE ポッシボー」は6人ユニットです。偶数なので、観ていて安定感を感じます。この違いは、どうしてなのでしょう。

仙台高尾の呪い

今回のオーディションでも東北地方からのスカウトはありませんでした。もともと美女が少ない土地柄(アイドルは不毛)、と言われていますが何故なのでしょうか?

東北地方といえば、杜の都仙台。仙台といえば、伊達家。伊達家といえば、お家騒動。お家騒動といえば、歌舞伎「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」。「伽羅先代萩」といえば、伊達綱宗。伊達綱宗といえば、高尾太夫。

高尾太夫というのは、吉原の三浦屋が抱えていた遊女の名前で、7代説から11代説まであって確実なところは分っていません。巷間いわれているのは、伊達綱宗が落籍したのは2代目高尾で、仙台高尾と言われています。

これにも異説があって、落籍したのは高島屋のかおる(三田村鴛魚全集第11巻)という説もあります。史実はどうあれ、落籍した高尾太夫を船の上で伊達綱宗が斬殺したという話が、まことしやかに伝わり、後になって口さがない江戸っ子は、仙台に美女が生まれないのは、高尾の呪いのせい、と噂したとか。

中澤裕子の熱唱

ワンダフルハーツファンには不評の「歌ドキッ! POP CLASSICS」ですが、ときには新鮮な発見があります。

2006年10月2日から12月7日まで、40曲が歌われましたが、ダントツによかったのは、中澤裕子の「フレンズ」です。気持ちが入った歌で、「こういう曲が歌いたかったのよ!」という中澤裕子の魂の叫びが伝わってくる熱唱でした。

で、なぜか、高橋愛が1回だけ歌っています。仕事がない辻希美を除くと、ワンダフルハーツ組では1人だけです。てっきり、エルダークラブ入り(つまり卒業)か、と思ってしまいました。

モー娘。は、20歳を超えれば、「卒業」の2文字がちらつきます。現在、対象者は3人(吉澤、藤本、高橋)います。ですから、今回のオーディションでは何人取っても良かったはずで、6人全員合格もありえたと思っています。ただし、冒頭の6人では無理ですが。

今回のオーディションがこれで終了したわけではありません。続きは、AKB48のチームBかavexに引き継がれるはずなので、まだまだ楽しめると思います。

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【満足度】 3
【コメント】国見愛が落選した理由は3次審査で課題曲を間違えたからです。
3次審査ではモーニング娘。の「SEXY BOY」「大阪恋の歌」「ふるさと」の中から1曲選んで歌うことになっていましたが、国見はなんと文部省唱歌の「ふるさと」を歌ったため失格になりました(笑)
「あまりにも非常識」ということでネット上でも大ブーイングでした。
【ペンネーム】おおた牛一

【満足度】 1
【コメント】国見愛って3次審査で童謡の「ふるさと」を歌っていた子ですよ!
はっきり言ってそれだけでもう失格だと思います。
モーニング娘。に全く興味がない、モーニング娘。を全く知らない、と言う事ですから!!
そういうフザケタ応募者は絶対に入れるべきではありません。
単なるアイドルオーデではなく、あくまでも「モーニング娘。」に応募したのですから、落選は当然です。
【ペンネーム】masasi

■普通、そんな理由では落としません。まあ、審査員が「非常識」ならば分りませんけど。(上木)

【満足度】 2
【コメント】 面白かったのですが、もっと客観的、論理的な説明・分析がなされているのかと思いきやその逆で驚きました。
  突っ込みどころ満載で、「部外者」の自分には難解な記事でした。
【ペンネーム】未記入

■コメント有難う御座います。 次回のコラムで、分りやすい図式を提示出来ると思いますので、御期待ください。(上木)