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Berryz工房のガーディアンズ4

written by 上木憲文

  Last Updated: 2009/04/17
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テレビ東京系アニメ「しゅごキャラ!!どきっ」のオープニングテーマ「おまかせ♪ガーディアン」を歌うユニット、「ガーディアンズ4」にBerryz工房の熊井友理奈と菅谷梨沙子が参加することになりました。

Berryz工房は、「Buono!」にも嗣永桃子と夏焼雅の2人を出しています。4人とも前列組と言われているBerryz工房の主力メンバーです。

今回は、Berryz工房ファンという立場から、3月以降のハロプロに関する話題について書いてみたいと思います。つまり、アノ件には触れません。

何がなんでも真野恵里菜?

Berryz工房ファンだけではないようですが、「身内同士でファンを奪い合ってどうする」、という不満というか反感が昨年から渦巻いていました。ただ、ハロプロファンは、そうしたことに対しては寛容なので、表面化することはありませんでした。

しかし、デビュー曲「乙女の祈り」の初動枚数の数字を見ると豹変して、「あれだけプロモをやって、2万かよ」というのが多数意見になり、「よく頑張った」というのは、まったくの少数派になっています。

さすがに、真野恵里菜のデビュー前後のなりふり構わずファンをかき集める手法に対する反発が、ここにきて一気に表面化したようです。

実際、みなさん辟易(へきえき)しているようで、真野恵里菜の出身母体のハロプロエッグからさえも伝わってきます。

全面的に応援しているのならば、真野恵里菜の5月20日発売のセカンドシングル「はじめての経験」の宣伝をしてもいいはずですが、先日行われた、ハロプロエッグの「新人公演4月~横浜HOP!~」(4月5日・横浜BLITZ)では、真野恵里菜の「ま」の字も出ませんでした。どういうことなのでしょう、ナゾです。

まして、真野恵里菜のバックで、6人のハロプロエッグが踊っているわけですから、普通はもっと宣伝するものです。真野恵里菜が、新人公演に来て挨拶をしてもいいくらいの話です。

もともと真野恵里菜はハロプロエッグの主力メンバーではなく、人気的には下位グループだったのですが、抜擢されてソロデビューすることになりました。

そうしたことへの配慮がまったくなされないまま、突っ走ってきたわけですから、不満、反感が蓄積されていったことも事実です。

ですから、ハロプロエッグの主力メンバーである前田憂佳とか福田花音のファンが、真野恵里菜のバックで踊っていることを「よし」として、「はじめての経験」を買うのかどうかは、微妙なところです。事務所サイドは、「買う」に賭けたようですが。

ハロプロエッグの新ユニット

実は、この新ユニットのメンバー全員が、真野恵里菜の新曲、「はじめての経験」のバックで踊っているわけです。考えようによっては、早くも保険を掛けた、といえなくもないのですが。

和田彩花、前田憂佳、福田花音、小川紗季の4人で新ユニットを結成して、秋ごろデビューさせたい意向のようです。

つんくさんの説明を待つまでもなく、この4人は中学生以下では主力組で、事務所の評価順に上から4人だと思われます。新人公演での扱いを観ていれば、予想できる顔ぶれです。

気になるのは、「しゅごキャラエッグ!」のメンバーから、佐保明梨を外して、小川紗季を入れているわけですが、佐保明梨に対して、どんな説明をしたのか、ということです。

5人ではダメで、4人でなければならない必然性が不明(何の説明もない)なのですが、おそらく、アニメの主題歌でデビューさせたいので、4人にこだわったのだろうと推測しています。

前田憂佳の子分、佐保明梨を外して、福田花音に近い、小川紗季を入れてバランスを取って、福田花音の機嫌をとった人選、と思われます。

だからなのか、4月の新人公演の福田花音はことのほか機嫌がよく、他人に突っかかるという悪癖も出ませんでした。ハラハラ・ドキドキさせない福田花音が観たいか、という問題はありますけど。

前にも書きましたが、前田憂佳と福田花音を同じユニットで使うのは、無駄なことです。ファンも仲が悪いし、当人同士もかなり仲が悪い。1+1=2という単純な発想のようですが、ユニットは、意外性があったほうが売れるものです。

現実問題として、歌える前田・福田・小川で、ボーカルを上手く分担できるのか、ということもありますし、ツインボーカルにすれば、軋轢の火種にもなります。

更に言えば、リーダーは、和田彩花でいいのか、という問題もあります。もともと、人気の前田憂佳は仕切るタイプではないのでリーダー向きではないし、性格的には福田花音ですが、他の3人がそれで納得するのかは不明です。

常識的には、前田で1つ、福田で1つ、小川で1つ、計3つのユニットを作るものです。そのほうが、個々の数字は不満でも、ユニットとして上手く機能するはずです。

Buono!の成功で、人気メンを揃えれば商売になる、という考えのようですが、ユニットはそんな単純な話にならないことは、事務所も十分わかっているはずですが……。

Berryz工房の寄与度

モーニング娘。とか℃-uteからも主力メンバーをユニットに参加させてほしい、というのがBerryz工房ファンの言い分です。派生ユニットが活動すれば、当然ながら、本体のBerryz工房の活動はお休みになります。

しかも、Berryz工房以外のユニットに参加していない清水佐紀にしても、須藤茉麻にしても、派生ユニットで使えないわけでもないので、結局、Berryz工房は人材提供ユニットになる心配があります。

Berryz工房でメインボーカルを務めている菅谷梨沙子は、ソロ活動が十分出来る逸材ですし、そのために温存していたと思っていましたので、「ガーディアンズ4」のような期間限定ユニット、しかもアニメ曲でいいのか、という疑問が残ります。

真野恵里菜の歌唱力が嫌いなBerryz工房ファンは、菅谷梨沙子に「はじめての経験」を歌わせろ、というのが、実は本音だったりします。

それに発表のタイミングも、真野恵里菜の初動枚数の数字で出てからだけに、うさんくささが漂います。

つまり、真野恵里菜のデビュー曲「乙女の祈り」が最初の目論見通り、3万近い初動枚数だったとしたら、「ガーディアンズ4」の顔ぶれは、違っていた気がします。少なくとも、菅谷梨沙子は使わなかったのではないか、そんな気がしています。

べつに、アテナ&ロビケロッツの4人でよかったはずです。ロビケロの残党2人(モーニング娘。の光井愛佳と℃-uteの中島早貴)にBerryz工房の主力を加えたユニットなんて、意味不明としかいいようがありません。少なくとも、Berryz工房ファンは喜びません。

結局、Berryz工房におんぶにだっこの図式で、娘。ファンとか、℃-uteファンとかは、まったく当てにならない、当てにしていない、ということのようですが、なんでもかんでもBerryz工房に押し付けられても困ります。

DDが多い(Berryz工房の中では、一番ファンが多い)菅谷梨沙子とイチ押しが多い熊井友理奈の組み合わせは、本人同士の仲は別にして、敵の少ない組み合わせなので期待はできます。

Buono!だって、嗣永桃子、夏焼雅以外のBerryz工房ファンが、かなり買っていますので、今回の「ガーディアンズ4」も、ソコソコの数字は出せると思います。

ただ、真野恵里菜の数字を上回ってはまずい、という制約付きセールなのでしょうけど……矢口真里も超えられなかったわけですし……。

何となく真野恵里菜の尻拭いユニット、という印象が付きまとう「ガーディアンズ4」ですが……発売日も真野恵里菜の新曲発売の次の週か、やれやれ。

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