シルバーウィーク最終日の9月23日、3公演を掛け持ちしました。
午前11時30分開演のBerryz工房の劇団ゲキハロ公演「Thank You Very Berry」をサンシャイン劇場で観て、横浜BLITZへ。15時30分開演の新人公演9月~横浜JUMP!~を観て、ハーモニーホール座間へ。18時30分開演の℃-uteコンサートツアー「~キューティーJUMP!~」を観て一日が終了しました。
今回は、上記の3公演を中心に、ハロプロ全般について書いてみたいと思います。
熊井友理奈のBerryz工房
「Thank You Very Berry」は、9月23日の公演で5回目です。毎回、どこかが違っていて、楽しませてくれます。しかも、分かりやすく作り変えているので、最初に見たものとは、かなり印象が違っていました。
内容は別にして、観ていて思ったのは、7人がそれぞれはまり役のように演じていますが、どの役でもよかった気がします。
つまり、おでん喫茶の小西眞佳役(嗣永桃子)を清水佐紀が演じても、服部葉子役(須藤茉麻)を菅谷梨沙子が演じても、それはそれで一つの作品になったと思います。
話が前後しますが、8月1日に卒業を発表した梅田えりか、9月19日に発表した久住小春、ともに今後はモデルを目指して、となっています。そこから、熊井友理奈の卒業も噂されていますが、そういう噂を流すのは、Berryz工房以外のファンではないかと思っています。
熊井ファンのコンセンサスは、「熊井ちゃんに付いて行く」、ということになっていますので、熊井友理奈が卒業すれば、ラッキーとばかりにBerryz工房から離れて、Berryz工房の演劇にもコンサートにも行かなくなります。
このことは事務所も判っているはずなので、モデル活動をさせても(レモンから血を飛び散らせても――そういうシーンのCMに出演しています)、卒業という危ない橋は渡らせないと思います。
「波乱の秋」の結末
最近では珍しく荒れに荒れたハロプロ界隈ですが、久住小春の卒業で打ち止めなのかは不明です。流れから言えば、ハロプロエッグがらみが無風というのは不可解です。何かありそうと思うのが普通です。
個人的に予想しているのは、S/mileageのTNXへの完全移行、つまり、ハロプロからの離脱です。
久住小春もハロプロからは卒業するということなので、まとめてTNXの「NICE GIRLプロジェクト!」に加入させる、という選択肢が考えられます。
9月23日の新人公演は、特別美味しい話はありません。直前に赤坂のSacas Water Parkで行われた、ハロプロデリバリーステーション(7月24日~8月31日)の方が、話題豊富で楽しかったと思います。
公演は6回、延べ30名が出演したのですが、2回出演した子もいれば、1回だけの子もいたし、一度も出演しなかった子もいました。
その公演で気がついたことを簡単に書きます。
- 古峰桃香、関根梓、佐保明梨といったマイナー組が、ユニットのセンターで気分良さそうに歌っていました。
- 吉川友は、グラビアで使えそうな大きな胸をしていて、Eかな、Fかな、と考えながら胸ばかり見ていました。モデルを目指して卒業するメンバーもいますが、吉川友のグラドルのほうが、現実味としては高い気がします。
- S/mileageからは、福田花音がただ一人、最終回に出演したのですが、台風の影響なのか花音ファンは、ほとんど来ていませんでした。観客の半分くらいは花音ファンかなぁ、と予想していたのに超ハズレでした。
- 一向に顔が覚えられない、古峰桃香と関根梓ですが、重要な共通点があります。2人とも、清水佐紀風の笑顔を絶やさない表情をステージ上でしていました。偶然なのか、誰かの入れ知恵なのかは分かりませんが、とても好印象でした。
- 最終回の8月31日は、能登有沙・仙石みなみ・福田花音・佐保明梨・佐藤綾乃という顔ぶれで、佐保がセンターを取って歌っていたのにはビックリです。しかも、「しゅごキャラエッグ!」にも残ったわけですから、佐保の好調さが目立ちました。
こんなことがあった後の新人公演なので、S/mileageのリーダー、和田彩花で時間つぶしをしたことの是非を問題にするくらいで、収穫の少ない公演でした。
℃-uteの状況
有原栞菜の脱退はある程度予想されていましたが、梅田えりかの卒業は寝耳に水でした。本人の意向はどうあれ、℃-ute的には重要な存在、ポジションを占めていただけに卒業には驚きました。
梅田えりかの存在は、Berryz工房で言えば、須藤茉麻的なもので、何かで行き詰まったとき、打開してくれるパワーの持ち主でした。11月からは5人での活動になりますが、代役は誰になるのでしょう。
「~キューティーJUMP!~」は、Berryz工房ファンの私に言わせると、ファイナルコンサートの趣でした。梅田えりかのファイナルではなく、℃-ute自体のラストコンサートを思わせる選曲であり、曲順でした。
長丁場のツアーコンサートは、もっとまったりした作りにするものですが、今回は、緊張感というか今までとは違った空気がステージ上に漂っていて、それは最初から最後まで変わりませんでした。
リーダーの矢島舞美と中島早貴は、12月に散歩道楽の特別公演に出演します。
鈴木愛理はBuono!がありますし、萩原舞は写真集が出せるまでに成長したわけですし、岡井千聖は・・・つんく♂さんお気に入りなので、TNXに移籍すれば℃-uteは丸く収まる、とベリファンはすぐに考えます。
℃-uteファンが、あるいは事務所が、どう考えているのか知りませんが、ハロプロファンの多くは、最低2人は加入させないと℃-uteの存続は無理と思っています。ですから、いつウルトラCがあっても、ハロプロファンは驚かないと思います。
真野恵里菜のIntroduction
9月13日の夜公演(東京厚生年金会館)に行ってきました。真野恵里菜がピアノで失敗して泣いた回です。
昼公演は、20分遅れらしく、夜公演は、7分遅れで開演しました。本人の体調がイマイチだったのでは、と真野ファンは同情していました。ピアノの失敗も、「間違えちゃった!」で済む話だと思いますが、本人はかなり落ち込んでいる様子でした。
内容的には、6月のデビューコンサート、「プロローグ~乙女の祈り~」と似た構成で、真野恵里菜と加藤紀子のトークが、朗読劇に代わっただけで、両方観ている人間にはイラつくコンサートでした。
部外者には、デビューコンサートとファーストコンサートの違いが分かりません。どうして、セカンドコンサートでは都合が悪いのか、私にも説明は出来ません。
それに公演後の握手会がメインだったようで、握手会に参加しないで帰る観客(何人もいましたが)はいない、という前提で係員に指示が出ていたようです。
売りであるピアノでこけては、全体がまとまりません。それに、個人的には、真野の硬いピアノタッチが好きではありません。クラシックのピアニスト並みにとは言いませんが……真野恵里菜のピアノを聴くと、なぜかバックハウスのLPレコード、ロンドンレコードSLC6025が聴きたくなります。
ほんとのところ、真野恵里菜ってどのくらい弾けるのでしょうね。
久住小春の卒業
唐突な感もありますが、まったくない話ではなかったので、梅田えりかの卒業ほどの驚きはありませんでした。「とうとうね」というのが、多くのモー娘。ファンの感想ではないかと思います。アンチ久住派は、「遅かった」と言いそうですが。
発表が9月19日という、Berryz工房の劇団ゲキハロ公演の最中というのは、ベリファンには評判が悪く、公演中は避けてほしかった、というのが本音です。つんく♂さん的には、演劇と無関係だとしても。
結局、三年前に書いたコラム「ミラクル久住小春の騎馬戦」の通りになってしまったのですが、須磨愛と2人にしておけばこんな結果にはならなかったはずです。
これは大人の責任です。責任を感じて、つんく♂さんが面倒をみるみたいですが、TNXを受け皿に使うのだけはやめてほしいと思います。芸能界、なんのかんのと言っても摩擦(バトルともイジメとも言います)のある世界です。本来は、それをばねにして大きく羽ばたいていくものです。
久住小春の場合、摩擦が生じない世界、つまり1人でも出来る仕事を選択しようとしているわけですが、どうなのでしょう。
久住小春と同じように、中1で加入したモー娘。メンバーは、1期生の福田明日香、4期生の辻希美、加護亜依、5期生の新垣里沙、6期生の道重さゆみ、田中麗奈といますが、みんなしたたかです。少なくとも線が細いという印象はありません。
そこに久住小春が抱えている問題があるように思います。環境が変われば再起出来るのか、判断が難しいですが、月島きらりのまま引退しても好かったとは思います。