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アクションを起こそう

written by 岡田隆志

  Last Updated: 2018/04/15
Relased: 2002/05/17
本記事を無断で複製・転載することを禁じます。
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このコラムは2002年に初めて書かれたものですが、今でも数多く読まれているため、時代の変化に合わせて2010年代後半に読んでも理解でき、通用する項目に絞り込んで書き直したものです。

年の初めや4月に立てた計画や目標を忘れずに過ごしていますか?

前回のコラム「第一印象を変えるには」を読んで少しは自分の環境を変える努力をしてみたでしょうか。今回はひき続き「なりたい人になる」ためのお話です。

「アクションを起こそう」といきなり言われても、いったい何のためにどんなアクションを起こせばいいのか戸惑う方もいらっしゃるでしょう。今回は特に、才能も実力もあるのに引っ込み思案で慎重なタイプの人に向けて、もっと勇気を持ってもらいたいという願いを込めて書きます。

アクションパワーを試す3つの質問

まず、深く考えずに以下の3つの質問に○×で答えてください。

  1. 自分に合った奨学金・懸賞・オーディション募集があれば必ず応募しますか?
  2. 引っ越し、転勤、卒業などで片想いの異性と会えなくなってしまうとわかったら、相手に自分の想いを伝えますか?
  3. 自分にとって願ってもないチャンスが訪れました。今、この場でYesかNoかを決めなければならないとしたら、様々なしがらみを今すぐ捨ててでもYesを選択できますか?

この3つの質問にひとつでも×がついてしまった人は、×をつけた理由を考えてみてください。

○をつけた人と×をつけた人の差は、意外にも大きく、○と×の差は、×をつけた人が考えているよりも何倍もの開きがあります。

もし、あなたがいずれかに×をつけたとしましょう。×をつけたということは、あなたより才能・実力・情熱が劣っている(かもしれない)人に、そのチャンスをあなたの意思で譲っていることになるからです。

「あの人はセールストークがうまいだけで、実力も才能もない」

引っ込み思案な自信家はいつの時代でもこのようなことを言いますが、このような考え方は危険です。×をつけた人は自分の意思でチャンスを放棄しておきながら、チャンスをつかむ目的でアクションを起こした人を批判しているのです。この矛盾に一刻も早く気づくべきです。

アクションを起こさない本当の理由は「失敗が恐いから」

アクションを起こさないメリットとは何か、少し冷静に考えてみてください。また、アクションを起こすことに対するリスクも同時に考えてください。

アクションを起こさないメリットとは何か。

  • 失敗をしない(→ただし成功もできない)
  • 自分も相手も傷つかずにすむ(→ただし何も変化が起きない)

……どうやらあまりメリットはなさそうです。何かメリットがあって×をつけるのではなく、失敗を恐れるあまり、×をつけるのが本音ではありませんか? やってみなければわからないことに対して、あらかじめ恥や失敗というリスクを考えるのはやめましょう。

3.の質問の「今、決めなければいけないタイミング」のシチュエーションでリスクを感じる方は、いつ、どんな条件のときにこのようなリスクを負えるのかを考えてみてください。人生の決断の時はある日突然やってくることのほうが多いです。

2.の質問を例にあげると、告白(アクション)をしないと、自分の想い(才能・実力・情熱)が好きな異性(審査員・業界関係者・取引先)に伝わらないのです。

実は相手もまんざらでもなかったのに、あなたのアクションがなかったため、あなたの代わりにアクションを起こした別のライバルが選ばれてしまって後悔した経験は誰でも一度や二度あるものです。

アクションが必要なわけ

実力や才能が比較的劣っていると自覚している人は、セールス(アクション)の実力を伸ばさないと生き残れないことを知っているのでアクションを起こします。

そういう人の陰口を言うのではなく、その人と同じセールスの実力を手に入れるようにしましょう。なぜなら、同じセールス能力で戦えば、実力・才能面で優れているあなたが選ばれるからです。

営業マンは新人時代、飛び込みセールスをして恥をかき、心傷つきながらも、やがて顧客の接し方を身につけ、自社の商品の良さを自信を持って主張できるようになります。

明日のスターを夢見て日々努力している人のアクションとは、自分のスタイル(将来性や個性)を人に見てもらえる資料(履歴書、写真、作詞、デモテープ、ビデオなど)を作り、芸能関係者に配って意見を聞くことでしょう。

資料を作ることはあなた自身を“表現する”ことなので、とてもクリエイティブな作業であると同時に、自分自身を知る良い機会となるでしょう。あなたの長所を生かした資料を作り、たとえ今は自信がなくてもアクションを起こしましょう。

失敗を恐れていると身動きがとれなくなってしまいます。喜んで失敗を受け入れる勇気を持ってください。どうしても踏ん切りがつかなくて次の一歩を踏み出せないときには、もう一度このコラムを最初から読み直し、自分を奮い立たせてください。失敗は成功の素です。健闘を祈っています。
時代を味方につけよう|オーディション対策コラム(3)に続きます。

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