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ココナッツ娘。がハワイアン

written by スクエアダンス

  Last Updated:2002/06/29
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前回のコラムのおさらいになりますが、Hello!Project(ハロープロジェクト)のシャッフルユニットは、

  1. 年1回恒例の夏物企画ではなく、春夏秋冬・一年中やっている。
  2. 構成メンバーのバリエーションの数は、高校の数学で習う順列・組合せの公式が役立つぐらい種類が多い。
  3. このため、ユニット名の愛称をいちいちつけるときりがないので、個人名(もしくはユニット名)を複数並べた羅列になっているものが増えている。

まさに『ハロプロのシャッフル恐るべし!』と書きました。それを裏付けるかのような新ユニットが誕生しました。

2002年6月26日発売 シングルCD

タイトル:「モーニング娘。シングルメドレー~ハワイアン~」
ユニット名:『高木ブーとモーニング娘。・ココナッツ娘。・藤本美貴・石井リカ』

ザ・ドリフターズのメンバーでは、すでに志村けんさんが『バカ殿様とミニモニ姫。』に参加して20万枚のヒットになっています。高木ブーさんは、1999年に「NHK趣味悠々 いますぐ始めるウクレレ」という番組で講師を勤めた(アシスタントは加藤紀子)ウクレレの名手で、2000年1月21日に『LET IT BOO』というビートルズ・ナンバーのハワイアン・アルバムも出されています。

18人の異色ユニットとなった今回のシングルは、「ザ☆ピ~ス」、「恋愛レボリューション21」、「I WISH」などモーニング娘。のヒット曲をハワイアン風にアレンジしたメドレーで、オリジナルとは違うまーるい仕上がりになっています。引き続きアルバムが7月10日に発売されますが、圧巻は7月24日に発売されるシングルV(ビデオとDVD)の「LOVEマシーン」の映像(PV)でしょう。17人の美女が1人ずつ立て続けに投げキッスを発するシーンをアップで見るのは、もちろん初めてなので、かなりの幸福気分を味わえました。

ハロプロでハワイアンといえば……

高木ブーのハワイアンユニットが企画された際も、ハロプロ・メンバーの誰に参加させようかという検討があったはずですが、絶対に外せない人たちがいます。もちろん、ハワイ出身の『ココナッツ娘。』です。

『ココナッツ娘』(以前は句点がありませんでした)は、1998年11月にハワイで開かれた「パシフィックドリーム ポップシンガーコンテスト」に出場した1,500人の応募者のなかから、シャ乱Qのまことさんが1999年3月の最終審査でルックス・歌唱力・ダンス・英語力を基準に選んだ5人組(当時)で、夏をイメージして命名されました。

アヤカ(17):AYAKA KIMURA(木村絢香)
1981年10月30日生
両親が日本人、兵庫県出身、神戸のアメリカンスクールを経てハワイの高校へ

ミカ(15):MIKA TARESSA TODD(ミカ・タレッサ・トッド)
1984年5月28日生
父がオーストラリア人・母が日本人、ハワイ出身

チェルシー(16):CHELSEA CHING(チェルシー・チン)
1982年9月26日生
中国系アメリカ人、ハワイ出身

エイプリル(16):APRIL BABARAN(エイプリル・ババラン)
1983年4月15日生
両親がフィリピン人、ハワイ出身

ダニエル(15):DANIELLE DELAUNAY(ダニエル・デラネイ)
1983年9月10日生
ネイティブアメリカン、ハワイ出身

※( )内は1999年6月27日ASAYANに出場した当時の年齢

『ココナッツ娘』は、1999年7月23日にデビューシングル「ハレーションサマー」、8月25日に2ndシングル「DANCE&CHANCE」と立て続けにリリース、M-CO2(エムココ)の名前で台湾・ハワイでも活動し、順風満帆のスタートに思えました。

しかし結果はパッとせず、2000年1月にチェルシーとエイプリルが学業優先のため早くも卒業、代わってレフアが新メンバーとなり4人となります。

レフア(16): LEHUA SANDBO(レフア・サンボ)
1983年2月7日生
ネイティブアメリカン、ハワイ出身

ダニエルが4期生を苦しめる

2000年3月8日発売のハロプロの黄青あか『色』シャッフルユニットに『ココナッツ娘。』も参加します。

黄色5 :アヤカ
青色7 :ミカ、レフア
あか組4:ダニエル

ここで意外な人がクローズアップされることになります。

当時、私は軽快なサウンドの『黄色5』が圧倒的に売れると思っていましたが、なんとスローで地味な「赤い日記帳」(『あか組4』=中澤裕子、後藤真希、信田美帆、ダニエル)がオリコン2位になり、『黄色5』や『青色7』を抑えて、予想は大ハズレ!

結果的には、「LOVEマシーン」・「ちょこっとLOVE」・「恋のダンスサイト」の3連続ミリオンセラーの立役者となった、モーニング娘。の後藤真希の人気のものすごさを証明する形となりました。おそらく売上げ枚数50万枚の90%以上が「ごっちん」ファンだったはずで、ダニエルファンは何百人いたでしょう?

少し経った2000年3月26日にモーニング娘。の4期生オーディションの合宿で、課題曲「赤い日記帳」を通しで歌うことになった最終候補10人は、英語のセリフの部分でとても苦しみます。暗記もままなりません。そう、ダニエルのパートです。この英語の美しさで、ダニエルの存在を初めて知った人も多いでしょう。

石川梨華・加護亜依・吉澤ひとみ・辻希美の4期生4人に、今、久しぶりにダニエルの歌声を聞かせてあげたら、彼女たちがどんな反応を見せるか楽しみですね。

5人→4人→3人→2人と減り、崖っぷち状態

その後『ココナッツ娘。』は、ダニエル、レフアと卒業していき、現在はアヤカとミカの2人だけが残っています。

アヤカは、ハワイの高校を卒業後、名門のハワイ大学に入学。ということは、相当頭がいいんですね。香取慎吾のベラベラの出前形式みたいな「アヤカのとつげき英会話」という人気コーナーで、英語普及に貢献しています。

ミカは、ご存知のように『ミニモニ。』のメンバーとして大活躍。昨年(2001年)の紅白歌合戦にもスペシャルコーナーに出演しましたね。

今はアヤカもミカも個人活動中心に忙しくなりましたが、ユニットとしての『ココナッツ娘。』の魅力は薄れた気がします。日本語がしゃべれないメンバーがいなくなり、異国情緒を感じないからでしょう。ぜひとも、ココナッツミルクの香りを復活させてほしいものです。

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