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アクターズスクール広島発表会 2004 AUTUMN ACT


  Last Updated: 2004/10/02

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2004年9月12日 広島県広島市・アステールプラザ大ホール

「スクランブルエッグ」でもおなじみとなった「アクターズスクール広島」秋の発表会(2004 AUTUMN ACT)の取材に行ってきましたので、その模様をお送りしましょう。

【ミュージカル「ふたり」に3人出演】

なんといっても「アクターズスクール広島」今年最大の話題は、この夏、東京、大阪で上演されたミュージカル「ふたり」に3人の生徒が出演したことでしょう。さっそく、出演者3人にインタビューしてみました。

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左から、高根美里、住吉真理子、関森絵美

Q:ミュージカルのレッスン、本番では、どんなところに苦労しましたか。
高根美里「『ネコ』という役柄を理解するのがむずかしかったです」
住吉真理子「新鮮さを出すのに苦労しました」
関森絵美「知らない人たちの中で、自分をいかにして出すか苦労しました」

Q:「アクターズスクール広島」のレッスンで役に立ったことは何ですか。
高根美里「ダンスの覚えが、他の人より早かったことです」
住吉真理子「大きいステージに立つ経験ができたので、舞台の大きさはよくわかりました」
関森絵美「スクールに通ってから6年経って、初心を思い出させてくれました」

Q:今回の出演で得たものを教えてください。
高根美里「自信が持てるようになり、緊張しなくなりました」
住吉真理子「夢を持ち続けるぞ、という思いが強くなりました」
関森絵美「初めてのミュージカル出演で、夢が広がりました」

このほか、主役として活躍された三好美優さん(福岡第一高校・パラマ祭2003参照)をはじめ、共演した同世代の出演者とも、今の学校生活や、将来の夢について語りあったそうです。3人とも、ミュージカルに全力投球していたため、発表会での出番は少なかったようですが、1つの舞台に打ち込んだ経験は、将来の人生の大きな糧になることでしょう。

【ステージの模様】

さて、発表会のほうは、校内オーディションで選ばれたユニット、ソロボーカルを中心にプログラムが進み、途中、ゲスト(Perfume)の歌をはさみながら、最後に専科のステージ→フィナーレという形で展開していきました。いつものように、目についた出場者をピックアップしてお伝えしましょう。

6:fizz「チェッカーズメドレー」
fizz
筆者大推薦の友井君、ソロでもw-indsの曲で安定した歌唱を披露してくれましたが、80年代J-POPシーンを支えたチェッカーズのナンバーを、自分なりの解釈で歌い上げたのは見事でした。
このステージを天国の徳永善也さん、そして確執を続ける元メンバーたちにも捧げたいと思います。

12:松前香帆「朝がまた来る」
松前香帆
今回のソロボーカルの中で一番の出来。まるで歌い慣れた大人の女性のように、自然体でドリカムを歌っていたところに将来性を感じます。

15:しなもん「太陽のKiss」
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しなもん(左から、谷野愛美、松前吏紗、住田花菜)

27:シャイニング・ウィザード「STOP! IN THE NAME OF LOVE」
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左から岡山みのり、谷野愛美、松前吏紗

オリジナルアーチストでは実現困難な、水着と見間違えんばかりの露出度の高い衣装で健康美をアピールした「しなもん」、しっかりした英語の発音で、オリジナルの持つ華やかさを再現した「シャイニング・ウィザード」、どちらも、ジュニア世代にしか出せない感性が光ったベストステージでした。

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23:中原万貴「I Love You」
尾崎豊作品を女性が歌うこと自体は珍しくありませんが、彼女の場合は、あくまで色っぽさ、フェロモンを保ちながら歌い、完全に女性のラブソングとして消化していました。

29:専科「WE WILL ROCK YOU」
原曲の持つ力強さに、和のエッセンスを取り入れた独創性の高い踊りに感服しました。

【「音楽史」が凝縮された発表会】

「アクターズスクール広島」発表会の取材を1年間続けてきて印象に残ったことは、音楽が好きなスタッフと生徒が、世代のギャップを乗り越えて、一緒にステージを作っていこうという姿勢が強く感じられたことです。

さしずめ、「しなもん」と「シャイニング・ウィザード」で見せてくれたZONEとシュープリームスの競演はその典型ですが、他にも、「恋の大予言」というフィンガー5の隠れた名曲があった一方で、「ロックンロールアーミー」というデビュー間もないアーチスト(樋井明日香)の曲が選曲されるなど、まさに前回の記事で書いた「チャレンジスピリット」が1曲1曲の中に込められているような気がします。

2時間半の中に「音楽史」が凝縮された発表会。芸能予備軍の親御さん、業界関係者はもちろん、60年代~80年代に多感期を過ごした、往年の音楽ファンにも、十分楽しめるものと信じています。

それでは、フィナーレでの生徒たちの元気な姿をお伝えして締めといきましょう。See You Again!(撮影・取材 KEN)

PhotoPhotoフィナーレの模様

アクターズスクール広島 2004 AUTUMN ACT プログラム
No. ユニット名(人数)/出場者名 題目/曲目
1 Cクラス(26) ふられ気分でRock'n'Roll
Everybody needs somebody
超☆狙いうち2004
2 Pastel Smile(末永野々風、宗畑汐里、矢野未来、吉田亜衣奈) Dancing Junk
3 ツーリング(今村夏生、吉川舞子) これが私の生きる道
4 エメラルド・フロージョン(7) LOVE POTION No.9
5 Choco Chip(6) Mo Money
6 fizz(7) チェッカーズメドレー
7 松前吏紗 恋の大予言
8 KIDSクラス(5) BeaM
9 電子レンジ(6) ロコローション
10 西脇彩華 ロックンロールアーミー
11 板倉楓 The Power of smile
12 松前香帆 朝がまた来る
13 河津落し(茅原裕志、久保賢徳、蔵重友里恵、濱本亜沙子) So much in love
14 雪月風花(川上智香、西木美沙、渕上里奈) Sakitama~幸魂~
15 しなもん(住田花菜、谷野愛美、松前吏紗) 太陽のKiss
16 KIMUCHI(6) ハプニングでShow!!
17 Aクラス(21) さくらんぼ/Go!!!
18 アフロディーテ(14) 薔薇の正体
ゲストコーナー:Perfume モノクロームエフェクト/ビタミンドロップ
19 4Tops(井出口隼、岡崎優羽、酒井星輝、弓掛玲遠) うわさのキッス
20 なまななたまご(7) E.O
21 住田花菜 月の下で会いましょう
22 友井大輔 Forever Memories
23 中原万貴 I Love You
24 自画自賛(井上博貴、樫野雄星、久保賢徳、山口雄三) 香港グランプリ
25 アポロ(竹内志那、戸田有砂、松見沙也加、桝上景丞、矢野良) 帰ろう歌
26 Bクラス(18) NOLA~Tintarella Di Luna
27 シャイニング・ウィザード(岡山みのり、谷野愛美、松前吏紗) STOP! IN THE NAME OF LOVE
28 BOY(15) GET ON THE DANCE FLOOR
29 専科(9) WE WILL ROCK YOU
30 専科(沈奈琵、住吉真理子、中原万貴、西澤由美子、濱本亜沙子、堀井希美) Another World
31 専科(蔵重友里恵) 誰かの願いが叶うころ
32 専科(16) PLATINUM PLANET
33 ALL New Horizon(スクールの歌)
※スペースの都合上、多人数ユニットの出場者名は省略しました。ご了承ください。

●関連サイト
アクターズスクール広島
Perfumeオフィシャルサイト (アクターズスクール広島出身の3人組アイドルユニット)

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