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芸能予備軍事情4~ASAYANは「夢の敗者復活バラエティ」だった

written by KEN

  Last Updated:2002/02/17
 
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数々のアーチストを生み出し、本誌でもいろいろな企画で取り上げてきた「ASAYAN」が、この3月でいよいよ終了します。

オーディション番組となってから6年あまり、「スクランブルエッグ」の歴史とも重なる形で進行していったこの番組は、いい意味でも悪い意味でも、評価基準の羅針盤を果たしてきました。

ここでは「ASAYAN」がどんな番組だったかを振り返り、今後のオーディション番組の行く道をさぐってみたいと思います。

夢の敗者復活バラエティ

Say a Little Prayer ・モーニング娘。・諸隈美幸(MIYUKI)・椛田早紀(CLOVER)…、番組内からメジャーデビューを果たした彼女らに共通することは、オーディションで一度敗れた後「敗者復活」の道筋を経てCDデビューへの道をつかんだことです。

「ASAYAN」では、1つのオーディションが決着を見た後も、優勝できなかった(スカウトされなかった)人達を集めて番組を引っ張るという、極めて「バラエティ」的な演出が展開されてきました。

常に「新展開!」「号泣!」などのフレーズが使われ、紆余曲折を経てようやくCDデビューにたどり着くプロセスは、結果的に優勝者よりもはるかに知名度を上げることになり、視聴者の思い入れも加わって、デビュー時には大きなシーンを起こしてしまう原動力となったわけです。

「小さな星」
渋谷タワレコのイベントで入手した「小さな星」プレデビュー盤。ジャケットには、直筆のシリアルナンバーが記載されています。1stアルバム『like』はアイドル史上に残る名盤!

最初に火がついたのが、AISのスカウト落選組を集めて結成されたSay a Little Prayer(SLP)の3人。プレデビュー曲「小さな星」の手売りイベントが成功を収め、デビュー曲(同曲)がオリコン初登場6位を記録、のちに同様のイベントを行なったモーニング娘。の快進撃につながったのです。なお、SLP自体は、デビュー曲が発売された時点で「ASAYAN」から卒業、その後のフォローもなく、2年後の99年11月に解散してしまったのは惜しまれます。

このように「敗者復活」をショー化することに関しては、賛否両論あったかと思いますが、視聴者が、ブラウン管の向こうにいる芸能予備軍たちに自分をオーバーラップさせることにより、潜在的な予備軍を掘り起こした功績は大いに評価されるべきでしょう。

そして、ASAYANスピリット集大成のオーディションが、ズバリ「敗者復活大オーディション」。

現時点でデビューしたのは椛田早紀1人のみですが、多くの視聴者は、落選した千葉千恵と中富和美にユニットを組ませて、CDデビューさせる展開を期待していたはずです。しかし「新展開!」がないまま、あっさりと企画が終了したことで「ASAYAN」の求心力は大きく低下していったように思えます。

その直後にモーニング娘。が番組から撤退、新メンバーオーディションが、「musix!」を介して行なわれたことで、衰退の流れは決定的になってしまったのです。

中富和美 谷川杏奈 宋美蘭
中富和美 谷川杏奈 宋美蘭
番組を盛り上げた最大の功労者。「敗者復活」以降は音沙汰がありませんが、どうしているのでしょう(2000年5月撮影) ボーカリストとしての実力はJAO屈指。小さい体に似合わないパワーのある歌唱が魅力的(2000年8月撮影) パラマ芸能塾のエース的存在。華奢に見えるが水着になるとなかなかのナイスバディ。第2回グラビアオーディションが現在進行中 (2001年10月撮影)

ポストASAYAN

それでは、「ASAYAN」終了後、新しいオーディション番組出現の可能性はあるのでしょうか。

かつて「ゴールドラッシュ」(91年~94年までCXにてOnAir)で審査員を務めていた評論家の北川昌弘氏は、番組終了後「『ゴールドラッシュ』が低評価に終わったことで、放送局に、新たなオーディション番組を作る意欲がなくなってしまった」と語っていました。

「ASAYAN」は、あくまでバラエティの枠内で、演出に乗っかってくれる音楽プロデューサーがいたからこそ成立できた番組です。ここに来て、ジュニアアイドル、2世タレントの台頭で逆風が吹いている感じですが、おそらく、スタジオ内でのオーディションの模様をそのまま伝えるよりは、みんなでお祭り騒ぎできるスタイルの番組が望まれることに変わりはないでしょう。そう「ASAYAN」は、元々「浅草橋ヤング洋品店」というファッション情報番組から化けて生まれたのですから。

最後に、当「スクランブルエッグ」で掲載した「ASAYAN」出身者を下記の一覧表にリストアップしておきますので、ご参考のほどを。

「スクランブルエッグ」誌に掲載した主なASAYAN出身者
名前
(現在の芸名)
現年齢 出場オーディション名 掲載号 主な経歴
阿波根綾乃
(亜波根綾乃)
21 コムロギャルソン 2・3・12 沖縄タレントアカデミー
飯山章子 31 コムロギャルソン 1 JAO東京校→4℃Style
石井ゆき 18 コムロギャルソン 6 HMS福岡校→AIS→ソロ
大鶴綾香 20 乱発 10 第22回長崎歌謡祭準優勝
高口梓 23 シャ乱Qロックボーカリスト 6 JAO福岡校→キーモンズ
神田來未子
(倖田來未)
19 第2回娘。追加 8 HMS京都校→avexオーディション準優勝 
後藤真希 16 第2回娘。追加 11 HMS東京校→モーニング娘。
宋美蘭 16 第1・2回グラビアアイドル コラム7 福岡第一高校パラマ芸能塾
谷川杏奈 21 乱発 8・10 JAO福岡校
土井京実 18 超歌姫 10 JAO大阪校
中富和美 20 シャ乱Qロックボーカリスト 7・10・11 第4回MyBoxオーディション
11号エッセイ
ボーカリストファイナル
小室哲哉1999
敗者復活
服部奈都子 21 コムロギャルソン 7・8・12 JAO札幌校→第21回長崎歌謡祭
増山千春 21 ViViモデル 11・コラム12 JAO福岡校
諸隈美幸
(MIYUKI)
25 乱発 7・9・10 第3回MyBoxオーディション
シャ乱Qロックボーカリスト
ボーカリストファイナル
山岡厚子
(EVA)
26 コムロギャルソン 2 CD「亜未ノンストップ」
・現年齢は一部推定も含む
・オーディション名は語尾の「オーディション」は省略して表記
・主な経歴:HMS→平尾昌晃ミュージックスクール、JAO→ジャパン・アーチスト・オフィス
・コラム号数はOnline Columnの通算号数

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【コメント】今、鈴木亜美ちゃんにはまっています。
それで昔のことを知りたくなりASAYANのことを調べています。
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