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AKB48 21分の3のこだわり

written by KEN

  Last Updated: 2006/03/27
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AKB48劇場の第1章が終わろうとしています。

4月以降、新メンバー加入、メンバーチェンジと悲喜こもごものドラマが待ち構えていますが、ここでは、第1章の中で、特に私の琴線に触れたメンバー3人について率直なコメントを書いてみました。
名前の出なかった方、ゴメンナサイ!
(注:ニックネームなどの表記は「AKB48 Welcome book Vol.1」を参照にしました)

【峯岸みなみ】

前回のコラムで「大化けの予感。1年後が楽しみ」と寸評したみいちゃんですが、「キスはダメよ」でソロパートを獲得して以来、水を得た魚のようにダンスが冴え渡り、予想以上の成長ぶりに正直なところビックリしています。

歌唱もインパクトのある声とまでは言えないものの、音程は安定していますし、仮に、メジャー展開しているダンス&ボーカルユニットで追加メンバーに入ったとしても十分やっていけそうです。

彼女の「大化け」を観て思い出されるのは、2月19日の公開オーディションの席上で、夏まゆみ先生がコメントされた下記のフレーズです(私も、一般客としてこの会場にいました)。

「ダンスが得意な子は最初は選ばない(選ばなかった)」
「自分のなかで『ダンスができる子』のイメージをなんとか作り変えていきたい」

みいちゃんをはじめ、板野友美(ともちん)、増山加弥乃(かや)が、AKB48加入前にある程度のダンススキルを持っていたことは、当然夏先生は見抜いていたことでしょう。

その上で、3人をメンバーに選んだのは、変にアーチストぶることなく「アイドル」としてのダンスパフォーマンスを見せてくれるに違いないという思いが根底にあったのではと推測しています。

特に、みいちゃんは、背も順調に伸び(笑)、体型も女の子らしくなっています。将来的には、背の高い子とユニットを組んで、持ち前の振りの大きなダンスを見せていくというパターンを繰り返していくような気がします。身長165cm以上になってしまうとちょっと引いてしまいそうですが。

【中西里菜】

一方、劇場開始時から「クラスメイト」でのソロパートを任され、声質の良さがひときわ印象に残ったのがりなちゃんでした。トークのときも常に司会的役割を果たしており、これまでの劇場公演でいちばん長い時間しゃべったメンバーなのは間違いないでしょう。

彼女の場合は、どちらかと言うと歌手、女優などソロ系のオーディションを受け続けたタイプのように見えます。一般に九州(特に福岡)の芸能予備軍はソロ志向が強く、なかなかユニットの一員として大成する子は少ないのですが、篠田麻里子(まりりん、福岡出身)同様「一歩引いてから自分を出す」というユニットに溶け込んでいくための術を持っており、「九州出身者はユニットに合わない」というジンクスを払拭する可能性は高いです。

それにしても、りなちゃんのソロパートを聴いていると、メンバーが必ず一度はソロで歌、ダンスなどのパフォーマンスを披露できるような機会を作ってほしいと切に感じてしまいます。4月以降の劇場の演出に期待しましょうか。

【大江朝美】

もし「AKB48がなければ、出逢えなかったと思うメンバーは誰ですか」と質問されたら、私は迷わず大江朝美の名前を挙げます。

それは、長年オーディション、芸能スクールに関わってきた人間の勘として、彼女には「もう少しがんばれば、優勝できるのに! デビューできるのに!」と思わせるオーラを感じるからです。

実際「オーイエ!」というニックネームに恥じない、ノリのいい、江戸っ子気質なトークを連発していたにもかかわらず、ステージではふと気を抜いた表情を見せていたのが気になっていましたが、

2月に入ってからようやく吹っ切れたのか「本当にステージを楽しんでいる」という表情、仕草が感じられるようになってきました。そうです、一ファンとしては、そうした「向上心」がステージから伝わることが、何よりもウレシイことですから。

「Oh! Yeah!」はロックの合言葉、だからではありませんが、骨太で少々硬めの声質は、ハッキリ言ってロックボーカリスト向きです。将来、志望でもある女優になったときには、そうした声質を生かすような役が回ってくることでしょう。

たった21分の3ではありますが、私にとっては、3人はこれまでの「スクランブルエッグ」としての活動、アイドルファンとしての活動をいろいろと振り返らせてくれたことはだけは確かです。

3人が4月以降も劇場でお目にかかれることを願っています。

cover 密着!「AKB48」~写真集 Vol.1 the・デビュー
講談社
1,890円(税込)
ISBN 4063527425
2006年3月2日
cover 桜の花びらたち
AKS
1,300円(税込)
CD
2006年2月1日
作詞:秋元康、作曲:上杉洋史

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