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AKB48ひまわり組 模索と試行錯誤の日々

written by KEN

  Last Updated: 2008/02/19
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AKB48は、2008年2月21日に2ndステージの千秋楽を迎え、初のオリジナルステージへと勢いに乗っているチームBに対して、ひまわり組は、ドラマ、バラエティ番組に出演しているメンバーの休演が相次ぎ、あらゆる意味で混沌とした状況が続いています。

今回のコラムは、特に長期休演中で復帰に向けて模索を続けているメンバー、劇場の雰囲気を盛り上げようと試行錯誤を重ねているメンバーにスポットを当てながら、ひまわり組の現状をコメントしてみたいと思います。

【劇場休演組 復帰への条件】

AKB48メンバーで長期休演に入っている大江朝美ちゃん、中西里菜ちゃん、梅田彩佳ちゃんの3人は、ひまわり組2ndステージのセットリストには入っておらず、3人の推しメン(私は3人とも推しています)にとっては、劇場に足を運びつつも、どこかスッキリしない気持ちを抱いているのが実情です。

このうち、里菜ちゃん、梅ちゃんは、2008年1月21日~24日にかけてSHIBUYA AXで開催された「AKB48 リクエストアワー セットリスト ベスト100」に出演、これまでの劇場公演で担当したユニット曲を歌ったり、各チームの全員曲のパートに入ったりと元気な姿を披露してくれました。

私が観戦した3日目(1月23日)には、ライブの途中で、2人によるMCのコーナーがあり、これまでの劇場公演では見せたことのない強い口調で、ときどき自虐的なネタを絡めながら、劇場復帰への熱い思いを語ってくれたのが印象に残りました。

ステージでのパフォーマンスを観る限りは、2人の劇場への復帰はそう遠くはないと確信しています。問題は、どのような形で復帰するのか? おそらく、2人とも、今までの控えめなキャラクターは払拭し「地方からひと山当てるために出てきた、強い意志を持った女」というスタンスを前面に出すのでは、と思っています。

実は、SHIBUYA AXライブ3日目のエンディングの挨拶で、高みな(高橋みなみちゃん)が、2人を間違って「卒業生」扱いで紹介した場面があったのですが、2人のステージでの雰囲気と照らし合わせると、高みなの発言は、秋元先生の「笑いを取ってでも、他のメンバーから冷たい目で見られても、劇場復帰は自分の力でつかみ取りなさい!」というメッセージを代弁したもののように思えます。

里菜ちゃんは歌唱で、梅ちゃんはダンスで見せ場を作り、曲間のMCでは、休演していたときの生活ぶりや思いをネタに笑いも取る…、おぼろげながらも、復帰後の2人の姿が私には見えてきます。大江朝美ちゃんも含めて、ファンに「同情はイラネ(いらない)」と思わせるくらいにたくましい姿で劇場に帰ってきてほしいと願います。

【「なちのん」は時代の最先端?】

一方、ひまわり組2ndステージは、「MC向上委員会」と名付けられた2分半の自己紹介のコーナーや、日替わりで今思っていることをラップ風に言わせる楽曲が2曲存在、さらに、曲間のMCの時間自体も長くなっており、公演時間が15分くらい延びているようです。

このように、歌、ダンス以上にMCを重視する姿勢を打ち出している理由は、ひとえに、バラエティ番組で、お笑いユニットや、いわゆる「おバカキャラ」のタレントが視聴者を引き付けているからに他なりません。

今年の正月、地元のショッピングモールでそんな流れを裏付けるシーンに出くわしました。

一般に、年末、年始にかけては、ショッピングモールでは集客のために様々なイベントが開催されるものですが、今シーズンに限って言えば、イベントのほとんどが、男性ユニット2人組によるお笑いライブであり、全く名前も知らないお笑いユニットのステージに、多くの観客が群がっていました。

私自身、スクール系や地方アイドル系のイベントで頻繁に地方のショッピングモールに足を運んでおり、時期が異なるとはいえ、上記イベントとは比べものにならない集客の多さに、一種のカルチャーショックを受けたものです。

この現象が定着すれば、ショッピングモール側も「歌、ダンスよりもお笑いのイベントのほうがお客さんを集められる」と判断するのは明らかです。AKB48とて、仮に全国でキャンペーンを組もうとした際、単純に歌と握手会だけでは、おそらくショッピングモール側は難色を示すことでしょう。イベントでは、何らかの形で笑いを取れるタレントが必要です。

AKB48で「お笑い」「トーク」といえば、もちろん佐藤夏希ちゃん、野呂佳代ちゃんのユニット「なちのん」ですよね。

M-1 グランプリ出場はもちろん、ラジオ番組のレギュラーを2人で担当、先のAXライブでも長時間にわたって司会をこなしたりと、着々とユニットとしての認知度は上昇しています。今後、AKB48が劇場外でイベントを組む際は、選抜メンバーに入る、入らないに関わらず、トーク担当としての「なちのん」の存在が欠かせなくなるのは確実です。

2008年1月23日にリリースされた「ロマンス、イラネ」のPVの1バージョンに、選抜に入っていない2人が、選抜に紛れ込んで歌おうとするシーン(通称:なちのんバージョン)がありました。

そうです、地方イベントで「なちのんバージョン」のような、2人が選抜メンバーに紛れて歌おうとするシーンを演出すれば「お笑いとアイドルを組み合わせた最先端のイベント」として、一般のお客さん、イベンターから高い評価を受けるのではないでしょうか。

2008年2月4日OAの「HEY! HEY! HEY!」(CX系)での「アイドリング!!!」との共演では、MCの面白さ、盛り上がり方ではかなりの差をつけられていました。もし、ここに「なちのん」がいれば…、と感じたのは私1人だけではないと思います。

【めーたんと研究生の必死さを見習うべき】

最近は、公演で研究生を観るのが本当に面白くなってきました。

ひまわり組の1stステージから出演していた研究生の中では、チームB 2ndステージ以降ほぼ専任で公演に立ち続けた佐伯美香ちゃんが2008年2月3日付で正式にチームB入りを果たし、研究生→チーム入りへの道筋を作ることに成功しました。

一方、現在のひまわり組公演では、おヘソがチャームポイントの倉持明日香ちゃん、アニメ声が劇場に響く佐藤亜美菜ちゃん、あと一歩でヲタ芸と言われるオーバーアクションの成瀬理沙ちゃんと、ステージ上では確固たるキャラクターを構築しており、3人ともいつチーム入りを果たしてもおかしくないだけの人気、実力をつけています。

研究生に関しては、当初は「現メンバーとのバランスを取るために、がっしりしたタイプの子を入れているのでは」と思っていましたが、ここに来て、お嬢さんタイプの小原春香ちゃん、ロリ系の藤江れいなちゃん、宮崎美穂ちゃんなどの正統的アイドル顔の子も台頭しており、研究生のキャラクターは、一層厚みを増してきたようです。

こうなると、チームA、チームKの一部のメンバー(表、裏問わず)はもっと尻に火がついてしかるべきです。特に、裏メン、研究生メンバーが多く出演する公演は、土休日でも比較的チケットが取りやすく(「AKB48 はじめての劇場観戦への道・チケット購入編」参照)、私のような(笑)「推しメン必死系ではないけど、チェックが厳しい」ファンが多数来場します。

衣装、髪型をいじるとか、誰かを肴にMCを展開するとか、身近なところから変化をつけるのは当然ですが、それ以上に「この子、やる気があるな」「さすが2年も劇場に立っていると違うな」と思わせないことには、正直、研究生との人気の差は広がるばかりです。

そんな中、ひまわり組2ndステージの「名物コーナー」として浮上してきた大堀恵ちゃん(めーたん)の、いわゆる「エロネタ」は、研究生と絡むことが多く、めーたんが公私にわたって研究生のみんなを可愛がっている様子が透けて見えるようです。

「エロネタ」自体には賛否両論があるでしょうが「捨て身」になって、自分の立場(最年長)を認識しつつ、場を盛り上げていこうとするめーたんの姿勢には本当に頭が下がります。現時点で、外部の仕事がほとんど入っていないメンバーは「劇場でファンと盛り上がる時間が多くてウレシイ!」と前向きに解釈しながら、今一度、めーたん、研究生のように、劇場内で必死になることの大切さを思い出してほしいですね。

劇場に常に立っているメンバーも、休演しているメンバーも、劇場を盛り上げるためには、ファンの心をつかむための模索と試行錯誤を重ねることが王道であると私は信じています。

【あと少しでMVP】

2005年の12月14日から足を運び始めたAKB48公演の劇場観戦は、2008年2月10日現在で通算93回を数え、100回公演観戦(MVP)まであと7回のところまでこぎつけました。

2年余りにわたって、私を魅了し続けたAKB48とは何なのか? その答えはすぐには出せないとは思いますが、「AKB48 チームKと走った15ヵ月の軌跡」で触れたように、野呂佳代ちゃん、小林香菜ちゃんを筆頭にしたチームKメンバーに熱い思いを抱いてきたことが、劇場に通い続ける原動力になってきたのは確かです。

もちろん、私は、AKB48一筋(オンリー)ではありません。

先に申しましたように、週末はスクール系の発表会、イベントにこれまで以上に積極的に通っていますし、北海道を中心に鉄道の撮影で遠征することもあります。

劇場観戦は、週末東京にいるときに、通常の生活リズムを保てる範囲で、劇場前の歩道に並んでチケットを購入し続けているのが現状です。

これから、誰が卒業していき、誰が劇場に残るのか見当がつきませんが、自身のモチベーションが保てる限りは、劇場に通い続けようと思います。

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