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AKB48物語「横浜アリーナコンサートと第2回選抜総選挙発表」

written by 岡田隆志

  Last Updated: 2010/05/24
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★4周年と2度目の紅白出場

2009年12月8日、AKB48は劇場立ち上げより4周年を迎えました。劇場では300回以上劇場公演を見た人を対象としたスペシャル公演が行われ、ファンの隣にメンバーが座って一緒に懐かしい映像を見たり、新チームキャプテンのあいさつ、歌の披露、古参認定証の手渡し式などがありました。行った人の話によると間違いなく楽しいイベントだったようです。

12月31日の紅白歌合戦は前回の紅白と違い、AKB48としての存在感はアピールできたのではないでしょうか。こうしてブレイクの2009年が閉じ、2010年が明けていきました。

2010年前半のAKB48の活躍の主戦場は劇場の外が多くなり、新聞、テレビ、雑誌などいわゆる「マスコミ」といわれる媒体の登場回数が劇的に増え、キャスティングする側から見れば「行列のできるアイドル」となり、タレント側はまさに分刻みでスケジュールが決められている状況が今も続いています。

★リクエストアワーセットリストベスト100 2010

2010年1月21日から24日の4日間にかけて「AKB48 リクエストアワーセットリストベスト100 2010 with アメーバピグ」がSHIBUYA AXで行われました。

3回目となるベスト100は、映画館で同時生中継をするほどの人気のなか行われ、『言い訳Maybe』が1位となりました。

客席で見ている限りは客層はずいぶん若返り、当然のことですが、古い曲を知らないお客さんが多数を占めたため、卒業メンバーが登場した感動や、過去の楽曲を懐かしむ雰囲気はあまりなかったようにも感じました。

以前は順位の発表直後の歓声の中にいろいろな感情が含まれていたのですが、今年はそのバリエーションが少なかったように感じました。それもAKB48が新しいファンを次々と獲得していったということなのでしょう。

楽しみ方は人それぞれですが、歴史を知っているとその楽しみ方は倍増します。過去のAKB48を見たことのない人が過去に戻って見ることはできませんが、「今だけ」を楽しむのではなく、「歴史」も知ったうえで楽しむと、結構いろんなものが見えてきますよ。

1年目のときにはコンサートが終わったあとに「打ち上げ」をファンとやったりしてたんだよな、と思いつつ、もうそんな話自体が伝説となっていくのかもしれません。

★新チームの始動

2010年2月21日、チームKは5th公演の千秋楽を迎え、3月12日に新編成によるチームK 6th『RESET』公演をスタートさせました。

「チーム対抗大運動会」で優勝したことからもわかるようにチームKはいちばん絆が深いチームだと言われています。その旧チームKの千秋楽公演を見ることはできませんでしたが、その前のいわゆる“おやつ”公演を見させていただくことができました。

結果論でしかないのですが、旧チームKはまとまりのあるチームで応援のしがいのあるチームでした。今となってはひょっとしたら「AKB48イズム」を最も体現したチームだったのかもしれません。もちろん、チームKだけがすごいわけではないですが、時期的に、立場的にそういう役割を果たしたのでしょう。

新チームKに移転してきた、旧チームAの初期メンバーである板野友美さん、峯岸みなみさんの動きが注目されていたのですが、彼女たちも次第に新しい居場所に新天地を見つけ、実に生き生きとステージをこなしている様子です。

そしてチームBからの移籍組も、以前のチームの中である程度固定化されてきたキャラクターなりポジションなりを一度リセットして伸び伸びとやっているようにも見えて、チーム組み替えの意図は少しずつ功を奏しているように見えます。

★大ヒットの舞台の裏側で

2010年2月17日、AKB48は15枚目のシングル「桜の栞」をリリースしました。

楽曲が発表された当時、ファンの間では「これはない」「こんなの売れるはずがない」などとささやかれたものですが、ドラマ『マジすか学園』の話題性も重なってCD売り上げも30万枚を超える勢いで、『RIVER』に引き続きオリコンウィークリー1位を獲得し、その人気を確固たるものにしました。

その大ヒットと併行して世間、特に大人世代に「桜の栞」が意外な受け方をされたのも印象に残る出来事でしょう。そして、若い世代の中のアイドルにはさほど深入りもしない層までもが『マジすか学園』と連動したことによって思った以上の効果をもたらしたようです。

そのヒットのおかげで主要メンバーのメディア各社によるスケジュール獲得に拍車がかかり、スケジュール確保に東奔西走するメディアもあれば、セカンドチョイスとしての別グループアイドルにも日の目が当たることになり、業界全体がある意味活気を帯びた様相が出てきました。

とはいえ、AKB48のメンバーたちは忙しくなったものの、従来どおり劇場公演や握手会では特に変わったことなくファンの人たちと接し、メディアに対しても今までどおりに対応しているように見え、「気がついたら回りだけはすごいことになっている」という状況になっているようです。(古参メディアの一人としては同じように感じることが多いです)

ただ、メディアのAKB48の出演回数は圧倒的に増え、テレビ、雑誌の登場回数は数えきれないほど。なぜそうなるかというと「数字」を持っているからで、グラビアを載せれば売れる、たとえ悪口を書いても売れるとなると、載せないわけにはいかない。Web上の記事でさえ、その傾向ははっきり数字に出ていますので、「国民的人気」に着々と近づいているのでしょう。

★8期以降の研究生たち

7期までの研究生はすべてメンバー入りしたことで、8期以降の研究生は当面はメンバー昇格のチャンスはない中、どうやってモチベーションを維持しているのかが気になる研究生ですが、AKB48自体がメジャーになったせいもあり、グラビアの中に研究生が混ざったり、すでに深夜のレギュラー番組が与えられたりと、陽のあたるチャンスは結構あるようです。

今の研究生はB4th『アイドルの夜明け』、のちにA5th『恋愛禁止条例』をやっているわけですが、初めて9期メンバーを見ると判別が意外に難しいように感じます。粒が揃っていることで、個性が見つけにくいといったところでしょうか。

2回、3回と見ていくと判別はつくのですが、ギラギラしたものも少ないし、ものすごくアンバランスな感じの子も少なく、あまりいい言い方ではないですが、「小さくまとまった」感じの研究生が多いことも事実。もちろん研究生の素行が悪いことでAKB48の今まで積み上げてきたものが崩されたらたまらないので慎重にならざるを得ないですが、第2世代のエースをこの中から選べるのかというとまだ確かな手応えを感じるものではありません。

ただ、いろんな意味で「劇場がアイドルを育てる」という伝統はしっかり根づいているようなので、研究生がAKB48シアターでやっている限りはAKB48色に染まっていくことは確かなことのように思います。

AKB48がメジャーになってからの候補生選びというのは結構大変なものであることには違いありません。どこかのアイドルグループみたいに選択を見誤ることによって人気を徐々に失っていくような歴史を繰り返さないようにと願うばかりです。

★横浜アリーナ公演と第2回選抜総選挙発表

2010年3月24日、25日に横浜アリーナでコンサート『AKB48 満席祭り希望 賛否両論』が行われました。平日にもかかわらず満席になり、春休み期間中に参加できる若年層のファンが本当にこんなにたくさんいるのだということをまざまざと見せつけてくれました。

1日目は、新チーム編成中心、2日目昼は旧チーム編成中心、2日目夜は『マジすか学園』設定中心と、それぞれAKB48の未来、過去、現在を示すコンサートとなりました。

内容についての賛否両論があるとすれば「マジすか学園キャラ設定」の楽曲群のところでしょうが、古くから劇場に通いつめている人にとっては疑問の残る部分もあったようにも見えますが、客席の盛り上がりに関しては支持されたものと考えていいのでしょう。

ともあれ、著者的には、久々に落ち着いてゆっくり見られて、しかもお客さんが増えたことを実感できる充実した内容だったように感じました。

そして、2日目の夜に「第2回選抜総選挙」開催の発表、シングル『ポニーテールとシュシュ』発売発表、メンバーの事務所移籍発表がなされました。

そして、いよいよ5月26日発売のシングル『ポニーテールとシュシュ』通常版についてくる投票券で誰でも好きなメンバーに投票できるようになります。ほかにもDMM.com月額会員、AKB48モバイル会員、AKB48柱の会会員、SKE48モバイル会員も投票できます。

昨年と比べるとはるかに投票数も増えますし、投票者の世代層の比率も変わってきています。昨年は上位30名でしたが、今年は40名が発表されます。

開票イベントも映画館で全国生中継されるほどの勢いで、公式ガイドブックも出て各方面識者の予想まで出て、かなりな盛り上がりを見せています。メディアの人たちも浮き足立つほど楽しみにしている人も多く、どうやらプロデューサーの見込みどおりの盛り上がりを示しているようです。

★選抜総選挙が示すもの

昨年の第1回選抜総選挙が終わったあとにいちばん変わったと思えるのは、前田敦子さんの「自覚」だったように感じます。

それはファンの方には感じづらい部分なのかもしれませんが、記者会見の場、テレビ番組登場の場になると、必ず前田さんは責任ある立場での発言を求められ、それに対しての内容も総選挙以前とははっきりと違ってきています。

AKB48のエースとしての自覚というのでしょうか、自分がしっかりしていないとAKB48全部がダメだと思われてしまうからなのかはわかりませんが、以前のようなほんわかした感じではなく、返答に困るような質問に対してもうまくかわしながら上手に対応できるようになりました。

そして、ブログの内容もただ戯れているだけのエントリーからAKB48の広報部長をしているかのようなしっかりしたエントリーが増えてきて、それらだけでも実施した効果はあったように感じます。

第2回の選抜総選挙について私自身の考えといえば、横浜アリーナの映像コメントで述べましたとおり、「上がる者がいれば下がる者もいる、順位が下がったメンバーのフォローを誰かがしなければいけない」と思います。それは劇場スタッフでもマネージャーでもなく、ファンなんじゃないかなと個人的には思っています。最終的には本人の頑張りが重要ですが、その支えになるのは家族かファン。家族は仕事のことにあまり口出ししないだろうから、ファンの人には「気持ちのもっていき方」をフォローしてもらいたいと思っています。

横浜アリーナでもうひとつ流れたコメントは「高校生以下のいわゆる“ピンチケ”世代の投票行動の予測がつかない」というものでした。高校生以下の世代に対してはメディアに出てるメンバーのほうが有利であることまでは誰もが認めるところでしょうが、その数字(投票数あるいは投票率)がどの程度なのかというところが測れないということです。

横浜アリーナの客層を見ている限りは以前と明らかに客層が若いですから、上位は識者の予想からあまり外れることはないでしょうが、中間から40位まではかなり激戦になるエリアが出てくることが予想されます。今年はSKE48モバイル会員も投票できるので、そのSKE48モバイル経由の数字が思った以上に効いてくることもあるでしょう。

AKB48としては今年は全国への認知度を上げていく時期でしょうから、メディアを通しては、新しくファンになってくれる人に向けてのアピールが必要でしょうし、握手会やコンサートではファンから「より熱心なファン」になってもらえるようにメンバー個人としてのアピールも必要になってくるでしょう。

いずれにせよ、AKB48プロジェクトを支える根幹はファンの視線なり声援なりの応援だったりするので、メンバーたちはその気持ちを裏切らないようにすることを今まで以上に心がけていただきたいものです。

ファンは人それぞれの楽しみ方があるので、あまり言わないほうがいいと思いますが、犯罪行為、迷惑行為をするようなことのないようにしてほしいものです。劇場支配人も述べていますが「応援することの意味」とは何かを考える脳を持ち続けていただきたいです。

えらそうなことを申しましたが、私自身のスタンスはAKB48立ち上げのときのままですので、初めて読んで面食らった方は過去のコラムを歴史絵巻物語のように楽しんでいただければ幸いです。

cover AKB48総選挙公式ガイドブック
2010年5月12日
講談社
1,000円
cover G(グラビア)ザテレビジョン vol.16 カドカワムック
2010年5月24日
角川マーケティング
980円
cover ポニーテールとシュシュ(TypeA)(DVD付)
キングレコード
1,600円(税込)
CD+DVD
2010年5月26日
cover ポニーテールとシュシュ(TypeB)(DVD付)
キングレコード
1,600円(税込)
CD+DVD
2010年5月26日

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