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AKB48の最近の動きと継承すべき財産

written by KEN

  Last Updated: 2007/10/29
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もうすぐ劇場オープン2周年を迎えるAKB48。今年中は全国ツアーなどの大きなイベントの予定はなさそうですが、私にとってのAKB48は、やはり劇場やイベントで歌ってなんぼの世界です。

大切な財産である「ステージ」「歌」「楽曲」そして「メンバー」。今回は、10月からスタートしたチームBの2nd ステージ、AKB48における過去の実績、そして「Chocolove from AKB48」への思いといった、AKB48の最近の動きを通じて、今後も継承してほしい財産について考えてみました。

【ニュートラルな気持ちで観られたチームB「会いたかった」公演】

2007年10月7日に初日を迎えたチームBの2ndステージ「会いたかった」公演は、翌日(10月8日)の夜公演がメールで当たったため、早くも2日目にして観に行くことができました。

率直な感想は「思ったよりもチームBに合っているんじゃないかな」というものです。

ご存知のように「会いたかった」公演は、チームAの2ndステージとして、2006年4月から8月まで上演されましたが、私自身は、チケットが取り難くなったこと、楽曲に今ひとつ乗り切れなくなったこと、チームKのステージに傾倒したことが重なり、劇場観戦は6回と、1stステージ(14回観戦)と比較して大幅に減少してしまいました。

また、公演末期に顕著に表れた、メンバー、スタッフとファンとの不協和音や、千秋楽(2006年8月11日)での、メンバーの赤裸々な告白(「Online Column - AKB48 プロへの旅立ち」参照)など、私にとっては、とかくマイナスイメージがつきまとう公演でした。

それだけに、チームBが「会いたかった」公演を上演すると聞いたときには、メンバーにとって非常に重荷になるのではと考えていたのですが、いざフタを開けてみると、振り付けがラフになったり、楽曲にアドリブっぽい歌詞を加えたり、ユニット曲に関して「選抜メンバー」と「控えメンバー」を分散させたりと、チームB向けに細かくチューンアップされた様子がうかがえました。

さらに、先日「会いたかった」公演を1日2回観戦した際「桜の花びらたち」「AKB48」などの、全員で歌う楽曲での声質が、妙にひんやりと、サラサラとしていることにも気付いたのです。

これは、チームBが、チームA、チームKと比較して、極端に低い声、高い声、また大きな声を出すメンバーが存在しないことに起因していると推測しています。楽曲本来の評価ならば、これは「特徴がない」「うす味」「ベースがない」とマイナス評価になるところですが、ユニットのキャラクターと合致すれば、むしろ「さわやか」「初々しい」と好意的な評価につながるのが、アイドルの楽曲の奥義というものです。

そう、「会いたかった」公演最大のポイントは「桜の花びらたち」「AKB48」「スカート ひらり」などを歌うことによって、チームA、チームKと同じステージ経験を共有できることに尽きるのです。

仮に、AKB48の共有財産である上記の楽曲が、真に好意的にファンに受け入れられたとするなら、チームBとしてオリジナル曲での公演ができる日はそう遠くないと思います。1つ1つの楽曲を大切に歌い続けることがますます重要になってきます。

いずれにしても、チームBの「会いたかった」公演は、私にとって、チームKの幻影を最後まで引きずった「青春ガールズ」公演よりははるかにニュートラルに観ることができそうです。今後、まだまだ劇場に足を運ぶ機会はありそうですから、特に全員で歌う楽曲の歌いっぷりには注目していきたいですね。

【デビュー前の実績とAKB48のシステム】

最近、私の周辺では、AKB48の現メンバーが、7年前(当時は高校生)に「スクランブルエッグ」で取材したオーディションに出場していたことがちょっとした話題になりました(「スクランブルエッグ」紙媒体の取材記事には、上記メンバーの名前、写真は掲載されていません)。

AKB48に限らず、オーディションで優勝した人や、これからデビューする人たち、ユニットの新メンバーがWeb、メディアでお披露目された際、多くの方々(業界関係者を含めて)は、その人の名前を検索にかけて、これまでの経歴をチェックされていることでしょう。

検索結果が一覧で出たときのファンの気持ちはどんなものなのでしょうか。やはり、推しメンに関しては、AKB48が初めての経歴であってほしいというのが本音なのでしょうかね。

ドラマの出演歴を持っているメンバー、DVD、写真集をリリースした実績を持っているメンバー、メジャーオーディションの最終選考まで残ったことのあるメンバー、「スクランブルエッグ」で取材したオーディション、発表会の記事に掲載されているメンバー…、少なくとも、一般の人には見えない特別なデビューへのルート(コネ)がない限りは、過去の仕事の実績や、オーディションの実績がネット上に残るのは避けられないのが現実です。

とは言え、AKB48が首尾一貫して掲げているコンセプトは、

「AKB48に入ったからには、一からやり直す気持ちで臨んでほしい」

というものであり、選考段階で、過去の実績に関して色眼鏡をつけなかった点は、筋が通っていたように思えます

たとえば、芸能界に関わった経験のあるメンバーであればあるほど、劇場公演を続けている間には「このままでいいのだろうか」という焦燥感にかられたこともあるはずです。

ファンの目からすると、芸歴のある人は、ステージでのトークの進め方、踊り方をみれば一目でわかるものです。推しメンである、なしに関わらず、ステージに対する見方は、勢いシビアーなものになりがちですし、だからと言って、単に過去の芸歴を見せびらかすだけでは、イヤ味にしか見られません。アイドルって難しいですね。

このように、過去のスキルに関係なく、芸能界の厳しさを見せつける点では、AKB48のシステムは、非常に不条理であるとともに、非常に平等であるともいえそうです。これからも、AKB48は、厳しい現実を包み隠さず提示しつつも、一度芸能界で挫折しかけた人、他のオーディションに引っかからなかった人にもチャンスを与え続けるプロジェクトであってほしいと願います。

【Chocolove の3人は埋もれていた原石】

AKB48メンバーの中から本格的なユニットとして結成された「Chocolove from AKB48」は、中西里菜ちゃんの声質を最大限に生かしたデビュー曲「明日は明日の君が生まれる」が非常に気に入ったこともあり、キャンペーンイベントには何度か足を運んでいます。

イベントでは、劇場オープン当時から言われてきた、里菜ちゃんの客席への目線の配り方に改めて感服するとともに、ボーカリストとしても、ルックスのイメージよりははるかに音圧の強い声を聞かせてくれて、本当にメインボーカリストとしてデビューできてよかったと思っています。

また、チームKのステージではツートップとして扱われることが多かった秋元才加ちゃん、宮澤佐江ちゃんも、Chocoloveでは、あくまで力強い才加ちゃんと、ちょっと線の細い佐江ちゃんという風にキャラがはっきり分かれており、デビュー時から、歴代の3人組ユニットの中でも、はっきりとした個性の違いをウリにできるユニットに成熟しているような気がしています。

ところで、前項の「デビュー前の実績」に則ってコメントするならば、Chocoloveの3人に関しては、AKB48加入前に特に検索結果に表れるような芸歴、オーディション実績は残していません。

秋元才加ちゃんのソウルフルなキャラクター、宮澤佐江ちゃんのモデルっぽさ、そして中西里菜ちゃんの声が、業界関係者の目に止まらずに埋もれていたことが不思議でならないわけですが、それはまさに、他の業界が、いかに「キッズ・ジュニア世代」といった狭いカテゴリーで素材発掘を続けていることを象徴しているかのようです。

3人がユニットとして、また個人としてどのような方向を目指すのか、まずは、11月21日リリース予定の1stアルバムである程度見えてくると思いますので、リリース後に、機会があれば改めてコメントしてみましょう。

【最大の財産はやはりメンバー】

このように、AKB48における「財産」とは何かをいろいろと考えてみましたが、結局のところ、いちばん重い財産は、やはり「メンバー」でしょう。

プロジェクトが発足してから、チームA、チームK、チームB、研究生と、多少のコンセプトの変化はあったものの、素材発掘に関しては、

  1. 親しみやすいルックスを持った人
  2. 素直に成長が期待できる人
  3. チャレンジ精神が旺盛な人
  4. 時には、笑いを取ること、色物になることを厭わない人
  5. 天狗にならない人

という、歌、ダンスなどの技術、年齢、体型以上に、芸能界を渡っていくための基本的なスキルを「潜在的に」持っている人に一貫してこだわってきたように思えます。

秋元先生は「AKB48は、ライフワークとして10年は続けたい」とおっしゃっています。そのためには、何よりも、スタッフが、最大の財産である素材発掘の根幹部分で、あからさまなブレを生じさせないことが大切ではないかと考えています。

ファンの間には「秋元先生が手がけた(アイドル)プロジェクトは○年以上続いていない」という意見があるのも確かです。もちろん、そうしたイメージを払拭するためのプランは十分に練っていることでしょうから、どんな企画が飛び出すか、期待することにいたしましょう。

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【コメント】芸能界に入りたいという子の多くは何らかの行動を取っている場合が多いのでAKBが芸能初を期待するのは無理があります。ただ、そこからが本格的な‘初’になるわけで、問題は経験が有るので基礎ができているという点。未経験の子と同じレッスンを受けるわけですから、経験のアドバンテージを着けたまま上を目指さないと0からの子とでは成長力が問われる。経験の有無は吉とも凶とも出るわけです。

AKBの企画で注目するのは、これまで業界が行ってきた入り口を広げた事でしょう。特に最近の芸能活動期間を考えた低年齢化志向。これは若ければ多方面への路線変更も可能という事でしょうが。成長力と期待性で選ぶ事が多いようですが、これが志した年齢によって逸材を埋もれさせる原因に。そういう意味では年齢や経験を度外視したメンバー入り基準は好感が持てます。経験が無くても、年齢が多少上に行っていてもAKB内で成長させて排出してやれるかどうか。問題はこれを長期間行えるかどうかですが。最近は‘養成所’と称して金集め目的の偽育成期間が増えていますが、これらとの差別化を明確にして本流を作って欲しい。入り口は狭くして、入れたからには一人前に育てる的な考えで。

最近の動きとしては事務所の売り方がチグハグな事。秋葉原から発進してメジャーデビューさせようとしているはずなのに、何をしても秋葉原・東京近郊から抜け出せない。一時は九州や近畿にも出だしたのに、また東京近郊に逆戻り。本当にメジャーにしたいのか疑問に感じます。劇場はチームBや研修生メインにして、チームA&Kメンバーは月数回のみ出演にしてメディアや地方イベントに専念した方が新規ファンの開拓にも繋がると思いますがどうでしょうか?
【ペンネーム】望遠スナイパー

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