2006年7月8日、AKB48・チームKによる2nd Stage「青春ガールズ」公演の幕が開きました。1st Stage「パーティーが始まるよ」はチームAの“お下がり”的な印象をぬぐえなかったのですが、今回は楽曲もチームKのために書き下ろされ、オリジナルな公演で真のスタートを切ることになったのです。
チームA、チームK、それぞれの「パーティーが始まるよ」公演からの新しい公演へ移行したときに私がどう思ったのかを述べてみたいと思います。
★チームAの子らはもう何でもできる
チームAは「パーティーが始まるよ」の公演期間がかなり長かったので、落ち着いて何度も詳しく観察できたので、次の「会いたかった」公演についてさほど心配はしてなかったのですが、期待以上に動けていたので、初めて見たときに、もう私がとやかく応援するしないにかかわらず、「この子らはもう何でもできる」と思ったのです。
なのではっきりと「1stステージクリア!」みたいな感覚をチームAのみなさんたちに持つことができました。
いっぽうチームKについては正直まだよくわからない部分がたくさんあって、わからないながらも秋葉原UDXビルのチームAとの合同イベント以降、急激に成長した部分が見られ、「パーティーが始まるよ」公演そのものも最後のほうはきちんとまとまったカラーを出せたように感じました。
新しい「青春ガールズ」公演は楽曲も含めて、チームKの良いところを生かす構成になっていて、ステージそのものについては完成度もあり、十分楽しめる内容になっていました。
私自身についていえば、彼女たち一人一人のこととは別のことで、いろいろと思いを巡らせることになってしまいました。
★一気に70年代テーストへ!?
私が初めて見た「青春ガールズ」公演で、劇場に居合わせた4人で公演のあとに酒を飲みながら感想を言い合いました。
そこに集まったのはスタッフのKEN、サイトにコラムを書いていただいた松爺亭さん、そしてAKB48を取りあげたことのある雑誌編集者と私の4人。
まずは楽曲群について。私以外の3人にはおおむね好評のようでした。私は楽曲が嫌いというわけではないのですが、なんとなく違和感があったことを彼らに正直に伝えました。
「パーティーが始まるよ」公演の楽曲が80年代アイドルポップスをわかりやすく象徴的に表現しているものとしたら、チームAの「会いたかった」公演の楽曲は「パーティーが始まるよ」の楽曲群の年代を中心として時代が前にも後にも分布しながらも、チームAのステージ経験数に裏打ちされた、いってみれば“洗練された”雰囲気が今の時代の空気ともマッチしていて、ただ「懐かしい」だけでなく、21世紀 - 2000年代を表す曲になっているように感じるのです。
いっぽうチームKはといえば、チームAの“洗練された”とは対照的で、野性的で泥臭い、“ファンキー”なメンバーが集まっているため、楽曲ももっと1970年代歌謡曲風的なもの(ロック風な曲も70年代)が多く集まっているようです。それがオールドファンにはたまらなく郷愁をそそるのですが、どうも私にはしっくりこない面があるのです。
それは単に曲の好みと片付ければ簡単なのですが、どうもそう簡単にはいきそうにありません。
チームKのメンバーそれぞれの個性を生かすためにはこういう曲を用意して、こういう構成にする必然性があったのだ、というのは私にもよく分かるので、構成自体は正しいと言えるのです。回数を重ねることでチームAのように21世紀の今を表現することができる可能性は十分にあると思います。ではなぜ、私はこの公演を初めて見たときにしっくりこなかったのでしょうか。
★チームKはアイドルなのか!?
チームAよりもチームKが好きな人はたくさんいて、ひょっとしたらチケットの売れ行き状況だけでは語れないほどAとKの人気は伯仲しているのではないかと思うときがあります。
今回、オリジナル楽曲によるチームK公演が始まったことで、より、AとKの違いが鮮明になりました。私自身は最初、「AKB48」という最大48人の“ひとつの”グループとして見たほうが売る面でもわかりやすいと思っていたのですが、どうやら現状は宝塚の「月組」「花組」のようなユニット制でいくことを選択したようです。
チームKが「青春ガールズ」公演を示すことで、AKB48という“劇団”から“K組”が独立したと考えていいでしょう。ですからまもなく始まるであろう新メンバーのオーディションは“B組”として新しく独立していく道を選ばざるを得なくなりそうです。
どちらかといえば“洗練された”メンバーが多くいるチームA、“野性的な”メンバーが多くいるチームK、それぞれの新しい公演でその存在感は示せたようです。
これで私がチームKになんとなくしっくりこない理由もわかったような気がしてきました。私は洗練された、わりと都会的な音楽が好きだし、見た目も個性的な顔よりは端正な顔立ちのほうが今は好きなので、比較的粒が揃っているチームAのほうが好きなのです。
チームKには好きな子もたくさんいますが、アイドルとして見たときに正直、疑問符を感じる人もいないわけではないです。グラビアアイドルになるわけではないので全然問題ないのですが、ファンとのコミュニケーションを上手にとっていかないと、それぞれの夢である“メジャーデビュー”への道が開けていかない気がして少しばかり心配なのです。
★歴史は繰り返すことができるのか
私は「“AKB48”に見るグループアイドル一大絵巻物語序章」で、「AKB48を見ていて『この劇場で今、起きていることは過去に見たことがある』気がしてならない」と書きました。
私がAKB48と過去のグループアイドルと比較できる対象は250回以上観た東京パフォーマンスドールしかないのですが、その比較に興味を持った方が複数いらっしゃったので、そのリクエストにお応えし、付録として簡単に東京パフォーマンスドール(以下TPD)のメジャー展開の局面を最後に紹介しておきます。
TPDと比較しながら今のAKB48がどの局面にあたるのか考えてみると、歴史をどのように繰り返すのか、一歩引いた目で見ることができます。これが年長ファンの楽しみのひとつでもあります。
ちなみに、今、新人アイドルにインタビューすると、あこがれる芸能人は篠原涼子がダントツの1位です。私は彼女が当時17歳でTPDにいたころからどんな人かは“ファンとして”よく知っているつもりですが、今、こんな風に若い子たちに支持されるとは想像していませんでした。
そしてTPDが小さいライブハウスでやっていたときには、武道館をほぼ満席にすることもなかなか想像しがたいことでしたが、売れるだろうことはわかっていたし、楽しくて勢いはあったことだけは確かです。芸能界はありえないことがたくさん起こりますし、夢をかなえる場所であることは間違いのないことです。
ファンとしてTPDが成長していったのを見届けた15年後に今度はメディアの一員としてAKB48の成長を見届けることができたら、これほど幸せなことはないだろうと思っています。
あぁそれにしてもチームAの「会いたかった」公演(8/11で終了)をもう一度見たかったですね。仕事が忙しくてあんまり見れなかったのが残念です。お台場や劇場に足を運べる人がちょっとうらやましいです。
付録〜東京パフォーマンスドール 武道館までの軌跡〜
| 1990年6月9日 | 第1回ダンスサミット(初日27人、最低観客8人)@原宿ルイード(定員150名) |
| 1991年3月2日 | ひな祭りスペシャル@原宿クエストホール(定員300名SOLD OUT) |
| 1991年4月 | 「東京サウンドバズーカ乙姫絵巻」(ニッポン放送毎週土曜)放送開始(篠原涼子、米光美保、穴井夕子がメインパーソナリティ) |
| 1991年GW | 代々木国際スポーツフェア会場(フジテレビ主催) |
| 1991年7月 | 原宿ルイードのライブのチケット販売をチケットぴあに変更。各スポットで毎週徹夜してもなかなかチケットが取れなくなってしまう。 |
| 1991年8月9日 | DANCE SUMMIT TOUR1991(日本青年館) ※名古屋、大阪、広島、福岡、群馬(メンバーの地元も考慮) |
| 1991年10月 | 初レギュラー番組「サイバーミーム」(TVK) |
| 1991年11月10日 | 東京パフォーマンスフィーユ初演(旧2軍) |
| 1991年12月 | 「ダウンタウンのごっつぅええ感じ」放送開始(篠原涼子レギュラー) ※1991年はホール公演、原宿ルイード公演を精力的にこなす。コアなファンにとっては最も楽しかった1年といえる。 |
| 1992年4月 | シングル「夢を」がオリコン100位以内にチャートイン |
| 1992年8月 | 東京厚生年金会館大ホール 全国7ヵ所ツアー |
| 1992年10月 | 「ヒューヒュー!」(日本テレビ毎週土曜夕方5時〜) 新人公演(原宿ルイード) |
| 1992年11月 | シングル「十代に罪はない」(初の小室哲哉作品) |
| 1992年12月 | アルバム「CATCH YOUR BEAT!」 渋谷公会堂 ※1992年はテレビ、雑誌、CMでの大量露出があり、多くのアイドルファンを巻き込んだ1年となった。 |
| 1993年1月 | メンバーのソロアルバム7タイトル同時発売 |
| 1993年8月16日 | 日本武道館2days |
| 1994年は横浜アリーナ公演、篠原涼子「恋しさとせつなさと心強さと」ミリオンセラー、紅白出場など。武道館が終わってからは公演のメインメンバーは「TPD DASH!!」になっていく。原宿ルイード公演は数は減ったものの1996年まで続けられた。 参考文献:「東京パフォーマンスドールオフィシャルハンドブック」(学研)、「TPD in the CASE」(ソニーマガジンズ)、「週刊TPD」(サークルM→後のスクランブルエッグ) |
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