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AKB48物語「君に出会えた奇跡」

written by 岡田隆志

  Last Updated: 2007/02/20

本記事を無断で複製・転載することを禁じます。
copyright(c)2001-2008 Scramble-Egg Inc.

2006年12月17日、AKB48チームKは3rd Stage『脳内パラダイス』公演をスタートさせました。この公演はチームKの『青春ガールズ』に続くオリジナル公演の2作目となります。

のちのチームAとなるAKB48の初日は2005年12月8日、チームKの初日は2006年4月1日。この4ヵ月の差をどのように縮めるのかというのはチームKのメンバーおよびチームKのファンにはとても重要な課題でした。

初のオリジナル曲でお目見えした『青春ガールズ』公演の初日が2006年7月8日。その衝撃が冷めやらぬ8月20日にチームAは『誰かのために』公演を始めます。ようやくチームAに少しでも近づいたかに見えたと思ったら、チームAの新しい公演にまた引き離され……と、この差はなかなか縮まることなく時間ばかりが過ぎていくように感じられました。

ただ、テレビや雑誌の露出という面ではAとKの差が少しずつなくなり、チームAの中にチームKのメンバーが入っていても特に違和感もなく、“AKB48”としての存在感やまとまりを内外に示すようになってきました。

そして青年館コンサートに続き、1周年記念“A”“K”“B”勢ぞろいライブを経て、チームKとして、そしてチームKの個々のメンバーとしての存在感を示さなければいけない新しい公演、『脳内パラダイス』にかける期待はファンにとっても関係者、本人にとっても相当のプレッシャーだったことを想像するにかたくありません。

★期待以上に輝いていたチームK

私が『脳内パラダイス』公演を初めて見たのは2006年12月20日のことでした。偶然隣で見ていたのが、取材のときに大変お世話になっているソニーミュージックの方、その隣が作曲家の井上ヨシマサさんでした。

この公演を最初に見たときの衝撃をどう表現すればいいのか、最初言葉に詰まりました。今回の公演に賭けるチームKのメンバーの意気込みや想いが詰まっているような気がしてならなかったのです。

楽曲や出演者の編成はチームA『誰かのために』公演に非常に似せてあり、あとから考えればこれはチームAに対する挑戦であり、チームKでもAと対等にわたりあえることを示すための課題であり、証明だったのでしょう。

出だし3曲があり、MCがあり、次の5曲がそれぞれの個性を発揮する場所という編成も同じ。『誕生日の夜』に対し、『クリスマスがいっぱい』がありと、楽曲の雰囲気もチームの区別を意識させることなくちりばめられました。

そして何より皮肉なことにチームAよりもチームKのほうが歌唱力があることがわかってしまい、これでもう完全にチームによる実力の差異はなくなったように感じました。私自身のチームKへの“わだかまり”もこれで完全に解消です(笑)。これでやっとひとつのAKB48として新たな局面に進めるような気がして爽快な気分になりました。

楽曲も『脳内パラダイス』『MARIA』『君はペガサス』『シアター・パイレーツ』を初め、本当によく出来た曲ばかりで、とてもすばらしいバージョンだと個人的には思っています。

★「ここで起きてる奇跡」

でも何よりもこの公演での最後の曲『草原の奇跡』を最初に聞いたときの衝撃は、この先起こるAKB48の歴史の中でも私は決して忘れることがないでしょう。

それは、その歌詞(オフィシャルサイト参照)がチームKそのものを示しているような気がしてならないからです。

そのことはチームKのみんなもわかっているし、ファンもわかっている。そしてそれを分かち合うことができるのはその場にいる人、ずっと見守ってきた人たちだけだという妙な連帯感が歌の中に存在するのです。

歌詞そのものは恋愛の歌に仕上がってますが、これは、チームKが生まれ、ステージに立ち、存続し、今、ここにいることそのものが“奇跡”であることを示し、この場(AKB48劇場)で本人たちもファンも関係者も共有することができるすばらしい歌なのです。

♪君に出会えた奇跡

♪僕に起こった奇跡

♪ここで起きてる奇跡

この“奇跡”を聴くたび、AKB48の『チームK』という存在が、この劇場でしか起こりえなかった“奇跡”だったことを、AKB48を、チームKを愛するすべての人がわかっているからこそ、何度でも泣けてきて仕方がないのです。

これは私が二十数年、いやもっと長い年月アイドルポップスを聞いてきたなかでも“ありえない”感激でした。こんなすばらしい楽曲に21世紀になっても出会えるなんて夢にも思っていませんでした。やっぱり秋元康さんはすごい作詞家です。

★“中間テスト”の結果

前回のコラム「初のホールコンサート」で「『誰かのために』公演は“中間テスト”」と書きました。実は12月の劇場1周年記念ライブのあと、私はAKB48メンバー1人ひとりに対して成績をつけました。

詳細について今は公開しませんが、個々の輝き、将来性、ひたむきさ、AKB48への貢献度などを考慮して、それぞれAからEまでの評価をしました。

チームA A:5人、B:3人、C:3人、D:3人、E:6人
チームK A:4人、B:6人、C:3人、D:3人

チームAが劣っているわけではないのですが、相対的なばらつきはチームKのほうが少ないと私は評価しました。

私の評価の中でAKB48 JUMP & CRYメンバー(18名)は次のとおり。
(表記の意味:「A:y/x人」→A評価したx人中y人が選ばれているという意味)
チームA A:5/5人、B:3/3人、C:1/3人
チームK A:4/4人、B:4/6人、C:1/3人

『制服が邪魔をする』メンバー(14名)は次のとおり。
チームA A:5/5人、B:3/3人
チームK A:4/4人、B:1/6人、D:1/3人

こうして考えると無難な選抜といいますか、ほぼ実力どおりではないかと思えるのです。何か足りない部分は何かの方法で、たぶんちょっとしたきっかけで補えることもあるので、メンバーの方たちはそれぞれ自分を高めていっていただきたいものです。

成績表をつけるのは自分自身の“アイドル審美眼”を養ううえでも非常に刺激になるものです。発表する必要はありませんが、ファンのみなさんもときどきやってみるのもいいかもしれませんよ。

★2007年、春

2007年2月25日からはチームAの4th Stage『ただいま恋愛中』が始まります。そして3月10日からは『春のちょこっとだけ全国ツアー』が東名阪、福岡で行われます。

ちょうど1年前、2006年の今ごろ、ようやく劇場で初のソールドアウトを迎えました。1年でこうなることは想像していなかった方も多いと思いますが、少なくとも私は想像していました。それはある意味、必然です。楽曲の完成度、スタッフの熱意、メンバーの真剣さ、応援するファンの真剣さが積み重なって“奇跡”とも思える現実を作り出しているのです。

1年前、相手にもしなかったマスコミ関係者、業界関係者も今やAKB48を軽視することなどありえないことです。それほどまでの存在になりつつあるAKB48はこれからどんな風景を私たちに見せてくれるのでしょうか。AKB48歴史絵巻はまだまだ続きそうです。

私自身、AKB48が産声をあげたときからの歴史の証人になれたことの喜びをいつも感じて、彼女たちの将来に対し、できる限りの声援を送り続けていけたらという気持ちでいっぱいです。

cover 制服が邪魔をする
DefSTAR RECORDS
1,223円(税込)
CD
2007年1月31日
cover

会いたかった(初回生産限定盤)(DVD付)
DefSTAR RECORDS
1,575円(税込)
CD+DVD
2006年10月25日

cover スカート、ひらり
AKS
1,050円(税込)
CD
2006年6月7日
作詞:秋元康、作曲:岡田実音
cover 密着!「AKB48」〜写真集 Vol.1 the・デビュー
講談社
1,890円(税込)
ISBN 4063527425
2006年3月2日
cover 桜の花びらたち
AKS
1,300円(税込)
CD
2006年2月1日
作詞:秋元康、作曲:上杉洋史
・AmazonでAKB48をサーチ
※2007年3月に大量にDVDがリリースされます。

本記事を無断で複製・転載することを禁じます。
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【満足度】4
【コメント】曲の好みはありますが、トークは長すぎますね。
1公演に1人1回、曲の合間に分散させないと冷めますよ。メンバーが多すぎるのも原因だと感じますが。
劇場公演DVDはトークがカットしてありますが、ツアーDVDはトーク部分カット再編集した物を焼いて見てます。DVDの自己紹介はブックレットでいいんじゃないですかね?
【ペンネーム】たいやき

■感想ありがとうございます。
トークは確かにDVDなどには入れなくてもいいかもしれませんね。
劇場公演に関してはトークもキャラクターを知ってもらう大切の時間であり、着替えて汗を拭き、次の曲へまた全力で向かってもらうために多少長く感じてもいいような気が個人的にはしています。歌と振り付けだけではわからないいろんな面がトークで見られますので。(岡田)

【満足度】 4
【コメント】はじめまして。交渉人真下正義の兄の公証人役場に勤務している真下忠義です。 貴殿のコメントをたまによって見ています。

さて、評価の件についてですが、「制服が邪魔をする」の評価については、ちょっと、アンフェアがあるのではないかと思います。
自分自身、選抜メンバーの選出は良いと考えてもいいでしょう。
けど、基本的に前田さんや高橋さんなどを贔屓とした「制服が邪魔をする」PVを見る限り、評価というのはどんなものであろうかと疑問に思います。

では、なぜ、あの14人なの?
ピンで映らないメンバーは必要ないジャンって、思いませんか?
だったら、7人でやれよ!って。
というか、完璧贔屓されているメンバーと、贔屓されていないけど仕方ないので入れるかメンバーとに分かれてしまっているような気がします。
それで評価なんておかしいですよ!
アンフェアも甚だしい。
それなら、選抜メンバー全員が「制服が邪魔をする」の物語に参加すべきであり、あれでは14人のうち、7人しか参加していないような気がする。

貴殿自体、中学生メンバー、高校生メンバーを評価されているようだが、篠田さんや大島(麻)さんのような存在は欠かせないだろうと思う。
自分自身、きっかけはあのCMなので。余計に貴殿のように年長チームを評価しない方に対して言いたい。
別に篠田さん云々ではないが、篠田さんを例に挙げると、コンサート中にもかかわらず、深夜営業ができない年少チームの穴を埋めるかの如く事務所に扱き使われながらも頑張った点においてはもう少し評価をしてあげても良かったのではないかと思う。大島(麻)さんもしかりである。

だから、「制服が邪魔をする」に対する貢献度云々は評価するにはあまりにも酷だと考える。確かに篠田さん自体、事務所が推しているのだろうけど、すべて、実験材料的に使われている部分が多い。(年少チームの)同じく、大島(麻)さんも同様である。それが、あのCMである。

ということで、かなり、乱文になってしまいましたが、お許し願いたい。
では、失礼します。

【ペンネーム】公証人真下忠義

■感想ありがとうございます。公証人役場は会社設立のときにお世話になりました(笑)。論点を私なりに整理しますと、
(1)「制服が邪魔をする」のメンバー選考について
(2)「制服が邪魔をする」のCMについて
(3) 私(岡田)のメンバーの評価について
の3点ではないかと思いましたので順に回答してみます。

(1)のメンバー選考についてはレコード会社、プロデューサー、事務所サイドが決めたことですので私はコメントすべき立場にありません。フェアかアンフェアかについてもコメントしようがありません。趣味ではなくビジネスとしてアイドルをやっている以上、選抜・淘汰されるのは仕方がないものだと私は思います。誰が選ばれるにせよ、です。

(2)のCMについてはレコード会社だけではなく今度は制作会社、宣伝会社の問題にもなるのでさらにコメントのしようがないです。CMでひいきされようがされまいが、劇場で見られるわけですから別にいいのでは? というのが私の考えです。

(3)については中高生メンバーをひいきしているわけでもありませんし、何かのために選抜されたか否かというのは私の評価とはまったく関係ありません。シングル「制服が邪魔をする」に貢献しているかどうかは12月8日時点で評価できませんし、そういうことは評価の対象にしていません。オフィシャルの評価と関係なく評価するところが楽しいので。

私の個人的評価を今、公表しないのは、たまたまメンバーの目に触れて評価が低かった子がモーチベーション下げられるのが嫌なだけです。ですので公証人真下忠義さんが"フェア"な評価をご自分のblogなどで公表してみるといいかと思います。でも「フェア」っていうのはすごく難しいことですよ。(岡田)


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